岡田・鈴木(2006)による〔『燃料電池自動車に最適な燃料:DME〜水素社会を支えるエネルギーキャリア〜』(53,54p)から〕


(要旨)

 燃料電池の当面の市場ターゲットは家庭用と自動車用だが、自動車用燃料電池システムの開発は価格、効率、搭載性等において、家庭用よりも大きなハードルが存在している。そこで、自動車用の水素の輸送・貯蔵媒体として検討されている@高圧水素、A液体水素、B水素吸蔵合金、C有機ハイドライド、DDMEを、Well To Wheelのエネルギー効率、コンパクト性、計量性、燃料チャージの速度等の観点から比較検討した。その結果、@〜Cを用いる方法は問題が多く、DのDMEが最も優れているとの結論を得た。』

1.はじめに(エネルギーキャリアとしての水素)
2.燃料電池と水素
 (1)燃料電池
 (2)水素
3.水素にかかわるエネルギー効率
 (1)水素製造にかかわるエネルギー効率
 (2)水素の輸送・貯蔵にかかわるエネルギー効率
  (a)パイプラインによる水素の輸送
  (b)液体水素による水素の輸送・貯蔵
  (c)圧縮水素による水素の輸送・貯蔵
  (d)水素貯蔵材料による水素の輸送・貯蔵
    @水素吸蔵合金
    A有機系水素貯蔵材料
4.オンボードDME改質方式による水素の貯蔵、輸送
 (1)Cu-Zn触媒によるメタノールとDMEの水蒸気改質反応
 (2)高性能DME改質触媒
 (3)燃料電池自動車向けオンボードDME改質システムの開発
5.車載式水素供給システムの比較
6.おわりに


図16 車載水素供給システムのサイズ、重量の比較


図17 Well To Wheelのトータルエネルギー効率

〔岡田・鈴木(2006)による『燃料電池自動車に最適な燃料:DME〜水素社会を支えるエネルギーキャリア〜』(53,54p)から〕


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