第4章 X線分析
4.1 X線ディフラクトメータ
4.2 測定試料の準備
 定方位試料
  1)沈降定方位法
  2)強制的に定方位させる方法
 不定方位試料
4.3 試料の測定
 粘土鉱物種の同定を行なう場合の測定
 粘土鉱物の各種処理による測定
  1)有機および無機溶液処理によるd(001)回折線の変化
   ★エチレングリコール(C2H6O2)、グリセロール(グリセリン、C3H5(OH)3 )、硝酸アンモン(硝酸アンモニウム、NH4NO3)、アルカリおよびアルカリ土類イオンを含んだ溶液、水、など
  2)加熱処理によるd(001)回折線の変化
   ★700℃程度までのさまざまな温度(高温では通常のスライドグラスの代わりに石英ガラス板が必要)
4.4 回折X線の位置と強度の精密測定
 回折線の位置の測定
 回折線の強度の測定
 フーリエ合成とフーリエ変換
 定量分析
 粘土鉱物の化学組成の決定
4.5 粘土鉱物のX線回折分析による同定法
4.6 主な粘土鉱物のX線回折図形の特徴
 1)カオリン−蛇紋石鉱物
 2)パイロフィライト−滑石鉱物
 3)雲母鉱物
 4)緑泥石鉱物
 5)ひる石鉱物
 6)スメクタイト
 7)混合層鉱物
 8)その他の粘土鉱物
引用文献
| d(001) (Å) | エチレングリコール処理 | 加熱処理 | NH4NO3処理 |  | d(060) (Å) | Dioctahedral型 (2八面体型) | d(060) (Å) | Trioctahedral型 (3八面体型) | |
| 7 注1) | 注1) | 注1) | 1:1型 | カオリン−蛇紋石鉱物 | 1.49 | カオリナイト* ハロイサイト** | 1.53 1.60 | クリソタイル アンチゴライト グリーナライト | |
| 9.3 | 2:1型 | パイロフィライト−滑石鉱物 | 1.49 | パイロフィライト | 1.53 | 滑石 | |||
| 10 | 注2) | 注2) | 2:1型 | 雲母鉱物 | 1.49〜1.50 | 白雲母*** ソーダ雲母*** 真珠雲母*** | 1.53 | 黒雲母*** 金雲母*** Trioctahedralイライト | |
| 1.51 | 海緑石 注2) | ||||||||
| 14.2 | 注3) | 注3) | 2:1:1型 | 緑泥石 | 1.50 | ドンバサイト 須藤石 | 1.53〜1.56 | アメサイト ペンニナイト リピドライト シャモサイト | |
| 14.3〜14.8 | 10Åに収縮 | 10Åに収縮 | 2:1型 | ひる石鉱物 | 1.50 | dioctahedralバーミキュライト | 1.53 | バーミキュライト | |
| 15 | 17Åに膨潤 | 9.5Åに収縮 | 12.5Åに収縮 | 2:1型 | スメクタイト鉱物 | 1.49〜1.50 | モンモリロナイト バイデライト | 1.52〜1.53 | サポナイト ヘクトライト スチーブンサイト | 
| 1.52 | ノントロナイト | ||||||||
| 24.5〜25.5 | 26〜27Åに膨潤 | 19.5Åに収縮 | 変化あり | 2つの2:1型 | 規則型混合層鉱物 | 1.50 | レクトライト アレバルダイト | 1.54 | 黒雲母とバーミキュライトの規則混合層鉱物 | 
| 29〜30 | 30〜32Åに膨潤 | 23.5〜24Åに収縮 | 変化あり | 2:1型と2:1:1型 | 1.49〜1.50 | アルッシュタイト トス石 | 1.52〜1.53 | コーレンサイト 緑泥石とスメクタイトの規則型混合層鉱物 | |
| 10〜15 | 変化あり 注4) | 変化あり 注4) | 変化あり | 2:1型と2:1:1型と1:1型 | 不規則混合層鉱物 | 1.49〜1.51 | イライトとモンモリロナイトの不規則混合層鉱物 カオリンとモンモリロナイトの不規則混合層鉱物 | 1.50〜1.54 | 緑泥石とスメクタイトの不規則混合層鉱物 黒雲母とバーミキュライトの不規則混合層鉱物 | 
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