(社)日本化学会(編)(1999)による〔『第4版 化学実験の安全指針』(11p)から〕


表U.1 国連による危険物分類
クラス1 火薬類 爆発性物質(物質自身の化学反応により、高温、高圧および高速のガスを発生し、周辺に損害を及ぼす固体物質、液体物質またはこれらの混合物)および火工品(非爆発性で、熱、光、音、煙の効果を出すようにつくられた物質、混合物)
クラス2 ガス 50℃における蒸気圧が300kPaをこえる気体
クラス3 引火性液体 液体、液体の混合物、固体が溶液に存在する液体で、密閉式試験器による引火点が60.5℃以下の温度で引火性の蒸気を出すもの
クラス4 可燃性物質 可燃性固体、自然発火性物質および水との接触により可燃性ガスを発生する物質で、次のように分類される 4.1 可燃性固体
4.2 自然発火性物質
4.3 水との接触により引火性ガスを発生する物質(禁水性物質)
クラス5 酸化性物質および有機過酸化物 5.1 酸化性物質 その物質自体はかならずしも可燃性でないが、酸素の発生により、ほかの物質を燃焼させ、または燃焼を助長させる物質
5.2 有機過酸化物 分子内に−O−O−構造をもち、熱的に不安定な物質であり、自己発熱分解、爆発的分解を起こしやすく、急速に燃焼する物質
クラス6 毒物および伝染性病原体 6.1 毒物 体内への摂取や吸入、皮膚との接触によって、人体に重大な障害を起こし、人を死亡させ、または健康を害する物質
6.2 伝染性病原体 人や動物を発病させるおそれのあるバクテリア、ウイルス、寄生物などの微生物、または遺伝子組換え物、突然変異体を含有する物質
クラス7 放射性物質 比放射能が70kBq(0.002μCi/g)をこえる物質
クラス8 腐食性物質 化学作用により生体へ接触するとその組織に重大な障害を起こし、漏えいしたときにほかの貨物や容器を損傷する物質
クラス9 有害危険性物質 ほかのクラスに属さない危険性を有する物質


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