スギとヒノキ


 

スギ

ヒノキ
分布 @本州以西に広く分布し、最も多く植林されている。品種改良品が多く、また、日照量、雨量などの気候風土によっても樹木の性質が異なる。
C日本固有種本州北端から屋久島まで自生する。また北海道各地にも広く造林されている。沢沿いなど比較的水分と栄養分に富む環境を好む傾向があり、植林の際にも谷間はスギ、中腹はヒノキサワラ、尾根筋はマツと植え分けられる。
@本州(福島県以西)から屋久島まで。
Cヒノキは日本台湾にのみ分布する。日本では本州中部
福島県以南から九州まで分布する。大きいものは30mを超えることが知られている。台湾本島には変種タイワンヒノキ(台湾扁柏、Chamaecyparis obtusa var. formosanaが分布している。また中国においては、「檜(桧)」という漢字はビャクシン属を指す。日本では木曾に樹齢450年のものが生息しているのが最高であるが、台湾では樹齢2,000年のものが生息している。


@下から見上げた感じ
樹皮は細かく、鱗片状。


Bスギの幹


@下から見上げた感じ
桧の表皮は大きく、パリパリとめくれてくる。雨に濡れると赤身を帯びる。


Bヒノキの幹


@杉の雄花
針状の葉。


Aスギの葉は棒状で先が尖っている


Bスギの葉


C杉の葉


@鱗状で葉の裏にはY字の白い線が見られる。


Aヒノキの葉は平べったい


B ヒノキの葉


Cヒノキ(檜)の葉
原木断面



@


Aスギの中心は黒くなっている



@


Aヒノキの中心部分は白い
その他 @真っ直ぐに伸びる木と言う意味で「直木(すき)」から来たと言われている。
 建築材、器具材、昔は電柱、船舶、樹皮は屋根を葺く材として用いられたが、現在では殆どもちいられていない。
B
・比較的水分を好み、沢の際に生えていることが多い。
・幹はヒノキと比べ、縦の脈(筋)の幅が狭い。
・葉っぱは細長く尖っている。
・加工されたものは、のし板や天板等に使用されたりする。
・全国的に『銘木』 が多く、○○杉等、特別な呼称が付いてたりする。
@油分が多く、火をおこすために使われたので「火の木」と呼ばれる。
 建築材、器具材、庭園樹、彫刻材。
B
・あまり水分を好まない。
・幹はスギと比べ縦の脈(筋)の幅が広く、ぺらぺらと皮がめくれてる事が多い。
・葉っぱは平ぺったくて尖ってなく、一見プラスチック製品のようにも見える。
・加工されたものは主に家の柱に使用されたりする。そして、スギよりも高価で香りが良い。
・意外にもスギと比べて『銘木』と呼ばれるものが少ない。
@杉と桧  http://www.yanagawa-yanazai.co.jp/mori/sugi_hinoki.htm
 (株)柳川製材所・(有)ヤナザイによる。
Aスギとヒノキの見分け方  http://tozanguchi.net/sugi-hinoki-miwakekata/

 登山口ねっと!運営事務局による。
Bスギ(杉)とヒノキ(檜)の見分け方及びその特徴  http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n22161
 Yahoo!
Japan知恵袋の中のページ(shoutyuu25per_k2氏による)。
Cスギとヒノキ (杉と檜)  http://members3.jcom.home.ne.jp/arima1/sugi%20and%20hinoki.html
 S.Arima氏による趣味の花図鑑の中のページ。
Dスギ  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%AE
 ヒノキ  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%8E%E3%82%AD

 ウィキペディアによる。

※ヒノキとサワラ


葉の裏面の白い部分で、ヒノキは「Y」の字サワラは「X」の字のように見える
庭木で開運の中のヒノキとサワラの違いから。

【参考】サワラ (植物)  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%AF%E3%83%A9_(%E6%A4%8D%E7%89%A9)

ヒノキとの関係
 ヒノキ科ヒノキ属。日本を代表する林業用樹種であるヒノキ
C. obtusaとは同属であり、後述のように形態的にもよく似ている。遺伝的にもヒノキに近く、両者間では繁殖能力のある雑種を作る。この雑種についてはDNA解析などの結果、雄親を本種、雌親をヒノキとするものが良く知られていたが、逆の組み合わせもあることが報告された。ヒノキ以外に、天然分布が重ならないローソンヒノキC. lawsoniaとも交雑し、充実種子(中身が詰まっており、発芽できると思われる種子)を得られるという報告もある。ただし、この種子を発芽試験に供した結果、雑種実生は葉緑体に異常があり多くは発芽直後に枯死してしまった。

分布
 日本固有種で、岩手県から九州各地にかけての山地に自生する。

形態
 樹高は通常 30〜40 m、大きいものでは約 50 m になる。主幹形であり外見はヒノキ
C. obtusaによく似るが、枝はヒノキほど茂らず、枝と枝の間隔が広くなるため、遠くからでも幹がよく目立つ。ヒノキのように鱗片状の小さな葉がつくが、1枚1枚の先端が尖っているため、ヒノキとの区別は容易である。


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