『
絶滅エピソード |
地質年代 (100万年前) |
推定される 種絶滅率 (%) |
白亜紀−第三紀(K-T) 三畳紀−ジュラ紀 ペルム紀−三畳紀 後期デボン紀 オルドビス紀−シルル紀 |
65 〜202 〜250 367 〜438 |
70 76 96 82 85 |
『
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ギャップ(間隙) | 漸進的に起こる絶滅が突然起きたように見える。 |
移動 | 範囲が狭められて、絶滅が実際に起こったよりも早く起こったように見える。 |
貧弱な保存と露出、溶解 | 範囲が狭められて、実際に種がそうであったよりもまれであったように見える。絶滅が実際に起こったよりも早く起こったように見える。 |
バイオターベーション(生物擾乱)と再食 | 範囲が上と下に引き伸ばされて、鮮明な層の状態がぼやける。再食がもたらした種と生き残った種の区別がつかなくなる。突然の絶滅が漸進的に起こったように見える。 |
流路(チャンネル)堆積 | 種があまりにも早く出現する。いっしょに生存していなかった種がいっしょに見つけられるかもしれない。 |
試料サイズの縮少 | 突然の絶滅が漸進的に起こったように見える。 |
シニュール-リップス効果* | 突然の絶滅が漸進的に起こったように見える。 |
*(239pから)
『シニョールとリップスが指摘した二つの試料採取効果のうち、第二のものを理解するために、カナダ−アメリカ合衆国の国境に近づくのに次の二つの方法からどちらかひとつを利用する場合を想像してみよう。(1)合衆国の最も北に居住する住民の家の位置を確認する、(2)最も北に居住する国会議員の家の位置を確認する、の二通りの方法しか使えないと仮定するのである。明らかに、住民の家を用いた方が正確な国境が得られるであろう。国会議員の家は数がずっと少ないから、実際の位置よりもはるかに南に国境を設定することになるであろう。これと同じように、化石種がまれであればまれであるほど、絶滅の真の地質学的レベルを見つけることはできなくなる。これが「シニョール-リップス効果」であり、多様性の時間的な変化を調べる古生物学者のすべてが真剣に検討する必要のある概念である。』
『
絶滅境界 |
地質年代 (百万年) |
衝突の証拠 | クレーター? |
年代 (百万年) |
サイズ (km) |
始新世−漸新世 | 33.7±0.5 |
テクタイト、 マイクロテクタイト、 衝撃変成石英、 コーサイト |
ポピガイ(シベリア)、 チェサピーク湾(アメリカ) |
35.7±0.2 35.5±0.6 |
100 85 |
白亜紀−第三紀 (K-T) |
65.0 |
高イリジウム、 衝撃変成鉱物、 マイクロテクタイト、 スフェル−ル、 スピネル、 ダイヤモンド |
チチュルブ(メキシコ) | 65.0 | 170-300 |
ジュラ紀−白亜紀 | 〜145 |
高イリジウム、 衝撃変成石英、 |
モロクウェン(南アフリカ) | 145 | 70-340 |
三畳紀−ジュラ紀 | 〜202 |
衝撃変成石英、 弱いイリジウム・ピーク、 シダのスパイク |
マニクアガン(カナダ)、 プチェジ-カトウンキ(ロシア) |
214±1 220±10 |
100 80 |
ペルム紀−三畳紀 | 〜250 |
弱いイリジウム・ピーク、 衝撃変成石英、 マイクロスフェルール (報告あり) |
アラギーニャ(ブラジル) | 247±5.5 | 40 |
デボン紀後期 | 367 |
マイクロテクタイト、 弱いイリジウム・ピーク |
シルヤン(スウェーデン) | 368±1 | 52 |
オルドビス紀−シルル紀 | 〜438 | 弱いイリジウム・ピーク | (この時代のクレーターは知られていない) |