ホランド(1979)による〔『大気・河川・海洋の化学−環境科学特論−』(284-285p)から〕


表6-11 窒素サイクルに関連するデータ

A.重要なリザーバーの窒素含量
 

窒素含量
(1015g)

文 献
1.気圏 3,950,000 表6-1
2.陸の生物圏 6 表6-7およびC/N=79g/g
12 Delwiche and Likens(1977)
3.陸の死んだ有機物 70 表6-7およびC/N=10g/g
760 Delwiche(1970)
340 Delwiche and Likens(1977)
4.海の生物圏 1.2 表6-7およびC/N=5.7g/g
1.0 Delwiche and Likens(1977)
5.海の死んだ有機物 500 表6-7およびC/N=6g/g
900 Delwiche(1970)
89 Delwiche and Likens(1977)
6.海洋 溶解有機物+ 920 Vaccaro(1965)
結合態窒素(NO2-+NO3- 100 Delwiche and Likens(1977)
溶解N2 20,000 Delwiche(1970)
7.岩石圏の再循環窒素 2,000,000 表6-7および元素状炭素リザーバー中
C/N=10g/gと仮定
4,000,000 Delwiche(1970)
8.無機窒素(おそらく主としてNH4+ 1,000,000 Rayleigh's(1939)の火成岩の図およびStevenson(1962)のNH4+-Nのデータによる
9.初生窒素 7,000,000 地球は半ば脱ガスと仮定

リザーバー
間の移行

B.リザーバー間の窒素の移行率
から

プロセス

(1012g/年)
文 献
(1+3) 2 地上の光合成 600 表6-7およびC/N=79g/g
6 4 海洋の光合成 4700 表6-7およびC/N=5.7g/g

1

6
大気から海洋への移行 (i)海における窒素固定 30 Delwiche and Likens(1977)
(ii)河川によるNO3-の流量 10 第4章参照
(iii)降雨 (a)燃焼+工業活動 40 本文参照
(b)N2固定大気 5 Delwiche(1970)
陸と海に配分

1

2
大気から陸の生物圏への移行 (i)陸における窒素固定 100 Delwiche and Likens(1977)
(ii)降雨 (a)燃焼+工業活動 58 本文参照およびDelwiche and Likens(1977)
(b)大気N2固定 7 Delwiche and Likens(1977)
(iii)肥料 40 McElroy et al.(1976)
McElroy(私信、1977)
5 7 海における有機物の埋没 20 本文参照
6 1 NH3および脱窒による窒素の大気への返還 45 本文参照
3 7 陸地の有機物の海への埋没 2 本文参照
3 1 NH3および脱窒による窒素の大気への返還 〜138 Delwiche and Likens(1977)

7

1
堆積物から大気への窒素の放出 (i)堆積岩の風化 15 表6-7およびC/N=6g/g
(ii)堆積岩の変成 5 表6-7およびC/N=6g/g

8

1
火成岩から大気への窒素の放出 (i)火成岩の風化 〜1
(ii)火成岩の変成 〜1
9 1 初生窒素の脱ガス 〜2 平均脱ガス速度

表6-12 窒素化合物の現実および平衡時の分圧ならびに濃度
化合物 環境 現実の濃度 平衡時の濃度
N2O 大気 0.33±0.01ppm 10-12.7ppm
NO 大気 0.001ppm 10-9.6ppm
NO2 大気 0.001ppm 10-3.8ppm
NH3 大気 0.06〜0.020ppm 10-51.5ppm
NO3- 海水 0〜30×10-6mol/kg aNO3-=10+5.7


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