地球資源論 Q&A
- 【Q1】
本ページの下記に示す『2001年度エネルギーバランス表』から、@石油依存度、A輸入依存度、B電力化率を計算しなさい。ただし、途中の式も記すこと。
- 【A1】
@石油依存度=(9179+2071)/22784=49.4(%)
A輸入依存度=18385/22784=80.7(%)
B電力化率=〔(5795+639)+(3266+423)〕/22784=44.4(%)
- 【Q2】
@可採年数の定義式を記しなさい。
A可採年数が変動する理由を具体的に記しなさい。
- 【A2】
@ある年の確認可採埋蔵量/ある年の年間生産量
A例えば、
1)探査等により新しい発見があれば確認可採埋蔵量は増える。
2)新たな生産量分だけ確認可採埋蔵量は減る。
3)消費量が増えれば生産量は増え、同様に減れば減る。
4)回収率が上がれば確認可採埋蔵量は増える。
など。
- 【Q3】
石炭資源を石油資源と比べたときの長所と短所を2つずつ記しなさい。
- 【A3】
《長所》
@埋蔵量が多い。
A価格が安い。
《短所》
@不純物が多いため、燃焼により廃棄物が多くでる。
A固体であるため、取り扱いにくい。
- 【Q4】
常温で天然ガスとなりうる炭化水素を5つ挙げ、それらの名称と構造式を記しなさい。
- 【A4】
1)メタン:CH4
2)エタン:CH3-CH3
3)プロパン:CH3-CH2-CH3
4)ブタン:CH3-CH2-CH2-CH3
5)2-メチルプロパン:CH3-CH(CH3)-CH3
- 【Q5】
日本(政府)が原発を推進する理由(それが正しいかどうかは抜きにして)を3つ書きなさい。
- 【A5】
1)発電量当りの単価が安いこと。
2)国産エネルギー扱いができること。
3)二酸化炭素を直接に発生しないこと。
- 【Q6】
鉄とアルミニウムについて、身の回りにある製品名をそれぞれ5つ挙げなさい。
- 【A6】
具体的な個別の製品名で構わない。ここでは、主な用途の例を挙げる。
《鉄》
1)建設(構造材など)
2)自動車
3)産業機械
4)電気機械
5)造船
《アルミニウム》
1)土木建設(サッシなど)
2)輸送(車両など)
3)容器・包装(缶など)
4)電気通信(電線など)
5)機械設備(ボディなど)
- 【Q7】
かって日本は黄金の国と呼ばれたが、現在の状況はどうなっているか説明しなさい。
- 【A7】
『黄金』であるので、金についてのみ述べればよい。例えば世界の金生産量は、2003年の場合は2593トンであり、日本はそのうち8.1トンである(Gold
Survey 2004による)。日本のシェアは0.3%であるが、これは日本の陸地面積シェアの0.3%と同程度であるので、『鉱化度』が世界的に変わらないとすれば平均的な生産量と言える。日本の金生産量は、正確な記録がある分では、1940年頃に25トン/年のピークに達した後、現在では8トン/年前後を推移している。近年の生産量の大部分は菱刈金鉱山(1985年から)からのものである。
金属鉱物資源全般から見れば金は健闘していると言えるが、主要な鉱山が1ヶ所であることなども考慮すると、とくに世界的に豊富とは言えない状況である。
- 【Q8】
コンクリートについて説明しなさい。
- 【A8】
セメント、水、細骨材(砂)、粗骨材(砂利)、さらに必要に応じて混和材料(混和材・混和剤)を練り混ぜたもので、セメントが水と反応して固化する作用を利用する。通常は型枠に流し込み、圧縮に強く荷重を支える構造物をつくるが、引張強度が必要な場合には、鉄筋や鉄骨を組み合わせる。
- 【Q9】
日本の木材の自給率は何%か?
- 【A9】
『森林・林業白書の概要平成16年度版』によれば、2002年は18.2%、2003年は18.5%となっている。1995年94.5%、1965年71.4%、1975年35.9%、1985年35.6%、1995年20.5%のように国産木材は減少の一途であるが、近年は木材消費量が減少しているため、自給率は2割程度を維持している。
- 【Q10】
図32(プリント1枚目)から河川水の滞留時間を計算すると何日になるか? 途中の計算式も書くこと。
- 【A10】
河川水の滞留時間=0.0017×106(km3)/24000
(km3/年)
≒0.0708(年)
≒26(日)
戻る