パッケージ別科目9「人間と自然との共生」


目標: われわれが住んでいる地球および地域環境について、さまざまな視点から理解を深める。人間がこれまでどのように自然に関わってきたのか、また今後関わろうとしているのかについて考察し、さらに現在直面している環境問題に対応する地域分析や統計学といった技術を学ぶことで、人類と自然との共生のあり方について考える。

キーワード: 人間と自然、環境問題・アセスメント、共生と共存、生物と環境、地球環境

各授業科目の内容

授業科目 視 角 概  要
東洋の自然観 人間・価値 中国古代の思想、老子・荘子の「自然観」と、それがどのように継承されてきたかを実証的な説明によって理解し、その上で今日的な「人間と自然との共生」について考える。
生命と環境の倫理 人間・価値 現代社会は「人間の生死」や「自然環境」に対してどのような問いを突きつけているのか。応用倫理学の立場から「人間と自然」の問題を解説し、その「共生」について考える。
地域の分析 社会・世界 地域は人間の生活範囲であり、人間と自然との共生が具体的に行われる場でもある。地域を構成する要素の互いの関わりを分析し、国際比較もあわせて地域の働きを理解する。
環境と法 社会・世界 環境法に関する5つのキーワード「地球環境、人間と自然、公害、環境権、環境アセスメント」に関連の深い基礎的問題(例えば、環境法の主体形成と環境権など)を学ぶ。
物質循環と地球環境 自然 地球環境は地球上の物質循環の結果形成され、一方で物質循環を制御している。地球環境と物質循環の現状、人間活動によるそれらへの影響と将来の課題について学ぶ。
微生物の世界 自然 微生物は、小さいけれども地球環境に重要な役割を果たしている。地球環境の形成と維持における微生物の役割と、微生物の立場からみた環境の開発や保全について考える。
地球の姿と歴史 自然 私たちの存在が地球上でどのようなものであるかを理解するため、宇宙、太陽系、地球の誕生と成立を学び、人類も含めた生物の発展と地球の変動、環境変遷の歴史を学ぶ。
統計学で考える 自然 公害問題のように、ある現象が特定の化学物質のような原因によるのか、それとも偶然起きているのかが不確かな問題に立ち向かう「偶然と必然の間を探る」統計学を学ぶ



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