石油はいつなくなるのか−検証・エネルギー問題のすべて

目次


はじめに−資源と環境
有限な資源
低迷する石油価格がもたらすもの
地球温暖化問題のクローズアップ
 I エネルギー資源と消費 11
1. 資源としてのエネルギー 12
 エネルギー資源とは 12
 再生可能なものと不可能なもの 15
 化石燃料が中心 16
 エネルギー換算の方法 19
2. どのように消費されているか 22
 増大続くエネルギー消費 22
 拡大する途上国のエネルギー消費 25
 圧倒的に大きい米国のエネルギー消費 27
3. エネルギー消費を決めるもの 33
 エネルギー消費の水準 33
 経済成長とエネルギー消費 36
 脱石油は本物か 42
 II 石油資源はいつ枯渇するのか 49
1. 資源としての石油 50
 石油の賦存状況と採収方法 50
 世界中で原油はどれだけ存在するか 56
 確認埋蔵量と可採年数 63
2. なくなってきた新発見 65
 下降気味の可採年数 65
 生産急増を支えた中東・アフリカでの巨大油田発見 67
 急減してきた新油田の発見 72
3. 石油はあと何年もつか 78
 米国は世界の縮図 78
 米国の原油生産減少はいつ始まったのか 81
 世界の原油生産が減退を始める日 85
 石油資源は無限に近いか 88
 北海油田はなぜ減産しないのか 91
 探鉱・開発努力 97
 III 原油価格はなぜ下がったのか 101
1. いろいろある原油価格 102
 原油の種類と油種間価格差 102
 政府販売価格(GSP)と公示価格 105
 市場の実勢を映すスポット価格 108
2. 原油価格を決定するもの 111
 原油価格は差額地代 111
 ネットバック・プライスと市場価格 115
3. 原油価格下落の原因 119
 低迷続く原油価格 119
 原油価格急落の背景 122
 先物市場の登場 129
 IV OPECの興亡 135
1. OPECの誕生 136
 先駆者ベネズエラの演じた役割 136
 タリキ・サウジアラビア初代石油相 140
 世界的過剰生産の背景 142
2. 石油危機からカルテルの破綻へ 145
 草創期の成果 146
 価格決定権の掌握 147
 内部矛盾の拡大 151
 イラン革命と第二次石油危機 152
 カルテルの崩壊−原油価格の急落 153
 再編成への模索 155
3. OPECは生き残れるか 158
 協調と対立の交錯 158
 サウジアラビアの調整力 161
 国有化と事業参加 167
 下流部門への進出 170
 V セブン・シスターズの物語 173
1. 国際石油カルテルの成立 174
 セブン・システーズの系譜 174
 国際カルテルによる支配−“現状維持”と“赤線協定” 179
 中東石油資源の完全支配 182
 国際石油カルテルの完成 186
2. メジャーズの後退とサバイバル 188
 メジャーズ独占体制の崩壊 188
 エクソンはどう対処したか 191
 生き残りを賭けたメジャーズの戦略 200
3. メジャーズと産油国の新たな対応 203
 新たなインテグレーション 203
 新たな環境での上流部門投資 207
 新たな提携と模索 212
 VI 天然ガスの隆盛と石炭の退潮 217
1. 豊富な天然ガス資源 218
 クリーンで熱効率が高い 218
 着実に増加している消費 221
 豊かな資源量 225
2. 天然ガスとLNGの価格差 230
 天然ガスの競争力 230
 進む三大市場の分割 235
 日本のLNG輸入 241
3. 石炭は見直されるか 244
 石炭の地位 244
 大きい埋蔵量 246
 強い価格競争力 251
 石炭は絶対的に有利か 253
 石炭火力推進の問題点 255
 VII 原子力の現状と問題点 261
1. いまやエネルギー供給の主役 262
 高まる原発のシェア 262
 原子力発電の仕組み 266
 原子炉の種類 268
 核燃料サイクル 271
2. 原子力発電のメリット・デメリット 274
 原子力発電のメリット  274
 ウラン資源は十分あるか 277
 縮小続く原発建設計画 282
 経済性と再処理問題 286
3. 安全性と廃棄物処理の問題 290
 安全への懸念 290
 スリーマイル島二号炉の事故 291
 チェルノブイリ四号炉の事故 293
 事故は防止できるか 295
 高レベル廃棄物処理の問題 301
 VIII 地球温暖化と新エネルギーへの期待 305
1. 地球温暖化とエネルギー消費 306
 地球温暖化防止への国際的関心の高まり 309
 エネルギー消費と地球温暖化 309
 二酸化炭素増大がもたらすもの 312
2. 京都会議の決議と日本の現実 317
 京都ではどういうことが決まったか 317
 日本のエネルギー消費とCO2の排出 319
 「超長期エネルギー需給見通し」 325
 一九九八年の「総合エネルギー調査会中間報告」 329
3. 新エネルギーはどこまで期待できるか 334
 新エネルギーへの期待 334
 新エネルギーとは 336
 新エネルギーと価格競争力 339
 何がなされるべきか 344
結び−二一世紀へ向けて 351
あとがき 365
参考文献 371
索引 385


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