データで示す−日本土壌の有害金属汚染

目次


はじめに i
緒言 xiii
第1部 有害金属の生産・輸入と消費および土壌汚染
第1章 地殻と土壌における各種元素の存在量 3
第2章 日本における各種有害金属の生産・輸入と消費 8
第3章 世界土壌の有害金属汚染 10
第4章 ドイツ、スイスの土壌およびドイツの食品中金属元素等の基準値 12
第2部 カドミウム、亜鉛、鉛、銅による土壌−植物系の汚染
第1章 カドミウム、亜鉛、鉛、銅の生産・輸入、消費・輸出および非汚染土壌中濃度 17

第1節

 カドミウム、亜鉛、鉛、銅の生産・輸入と消費・輸出
  1.カドミウム/2.亜鉛/3.鉛/4.銅
17

第2節

 非汚染土壌のカドミウム、亜鉛、鉛、銅濃度 20
第2章 土壌汚染防止法の制定とその仕組み 22

第1節

 農用地の土壌の汚染防止等に関する法律 22

第2節

 農用地の土壌の汚染防止等に関する法律施行令 23

第3節

 特定有害物質の量の検定方法についての省令等 24

第4節

 当時の農林省の考え方 24

第5節

 立毛方式とロット方式の問題点 26

第6節

 土壌中亜鉛濃度の管理基準
  1.土壌中亜鉛濃度の管理基準について/2.土壌中亜鉛濃度の管理基準の運用について/3.土壌中亜鉛濃度の管理基準についての説明
28
第3章 土壌汚染調査 32

第1節

 概況調査 32

第2節

 細密調査 34

第3節

 対策地域調査 42
第4章 カドミウム等有害金属汚染地の状況 43

第1節

 神岡鉱山(神通川流域)
  1.汚染源とイタイイタイ病の発生/2.カドミウム等重金属による水田土壌と米の汚染/3.汚染土壌の修復/4.鉱業生産量、土壌・米中カドミウム濃度とイタイイタイ病患者数
44

第2節

 生野鉱山(市川・円山川流域)
  1.汚染源/2.底質とスライムのカドミウム、亜鉛、鉛、銅濃度/3.市川・円山川底質中カドミウム、亜鉛、鉛、銅濃度/4.水田土壌のカドミウム、亜鉛、鉛、銅濃度/5.市川・円山川流域水田産米のカドミウム濃度/6.農用地土壌汚染対策地域の指定と汚染土壌の修復/7.イタイイタイ病患者
51

第3節

 対州鉱山(佐須川・椎根川流域)
  1.汚染源/2.水田土壌等の汚染状況/3.汚染水田土壌の修復/4.カドミウム摂取量とイタイイタイ病患者
63

第4節

 尾小屋鉱山(梯川流域)
  1.汚染源/2.水田作土および玄米中カドミウム濃度/3.汚染水田土壌の修復/4.カドミウムによる腎障害とイタイイタイ病
68

第5節

 小坂鉱山
  1.汚染源/2.カドミウム、亜鉛、銅による土壌・玄米の汚染/3.汚染水田土壌の修復/4.人体被害
72

第6節

 足尾銅山(渡良瀬川流域)
  1.足尾銅山に起因する鉱害の経緯/2.汚染農用地の銅およびカドミウム汚染/3.汚染水田土壌の修復
76

第7節

 安中製錬所(碓氷川流域)
  1.汚染源/2.亜鉛、硫酸、カドミウム生産量とカドミウム等汚染物質の排出量・3.水田土壌、畑土壌、作物のカドミウム、亜鉛等による汚染/4.汚染水田土壌の修復/5.未指定水田作土の有害金属汚染/6.再汚染/7.その他の研究
84

第8節

 日曹金属会津製錬所
  1.汚染源/2.水田土壌と産米の汚染/3.汚染水田土壌の修復
99

第9節

 その他の地域 102
第5章 カドミウム、亜鉛、鉛、銅の水田土壌中における挙動 104

第1節

 汚染灌漑水中カドミウム等重金属の水田土壌への集積 104

第2節

 土壌構成分へのカドミウム等重金属の吸着
  1.粘土鉱物への吸着/2.鉄およびアルミニウムの加水酸化物や酸化物への吸着/3.腐植物質への吸着
107

第3節

 汚染された酸化状態土壌からのカドミウム等重金属の溶出 109

第4節

 水田土壌の酸化還元電位の変化にともなうカドミウムの溶解性変化 110

第5節

 水田土壌中におけるカドミウム、亜鉛、鉛、銅の分画 111

第6章
水稲によるカドミウムの吸収 114

第1節

 水稲によるカドミウム吸収の機構 114

第2節

 水稲の各種器官中カドミウム濃度と収量との関係 115

第3節

 水稲のカドミウム吸収と移行に及ぼす亜鉛とマンガンの影響 116

第4節

 水稲によるカドミウム等重金属吸収と土壌の酸化還元電位
  1.圃場試験/2.ポット試験/水田土壌表面へのカドミウムの集積と水稲による吸収
121

第7章
カドミウム汚染水田土壌の修復 130

第1節

 難溶化によるカドミウムの吸収抑制
  1.改良資材投入による吸収抑制/2.還元状態による吸収抑制
130

第2節

 カドミウム除去によるカドミウムの吸収抑制
  1.生物学的方法−植物による修復/2.化学的方法/3.農業工学的方法
132

第8章
カドミウム中毒−イタイイタイ病と腎障害− 138

第1節

 イタイイタイ病研究の経緯と厚生省の見解発表
  1.イタイイタイ病研究の経緯/2.イタイイタイ病に関する厚生省の見解
138

第2節

 その後のカドミウム中毒の研究
  1.カドミウム中毒はイタイイタイ病だけではない/2.最近のカドミウム中毒の研究結果(Fribergの報告から)
143

第9章
土壌と作物中におけるカドミウム濃度と人間健康 146

第1節

 コーデックス部会によるカドミウム国際安全基準作成の状況
  1.コーデックス委員会、食品添加物・汚染物質に関するコーデックス部会およびFAO/WHO合同食品添加物専門家委員会/2.コーデックス基準値の作成手続き/3.食品のカドミウムの基準値検討の状況/4.デンマークが提出したDiscussion Paperの内容/5.第31回コーデックス部会(1999)の結論/6.日本の非汚染地で生産された米中カドミウム濃度
146

第2節

 日本のカドミウム基準値を決めた方法
  1.厚生省による米中カドミウム基準値決定方法とその問題点/2.微量重金属調査研究会による米中カドミウムの安全基準値算出方法とその問題点
154

第3節

 農用地土壌汚染対策地域の指定要件決定の経緯 162

第4節

 WHOと能川らの報告に基づく米中カドミウム許容濃度の算出 164

第5節

 世界と日本における非汚染米と非汚染土壌中カドミウム濃度 166

第6節

 カドミウムを0.4mg/kgADW以上含む玄米が配給されない根拠 169

第7節

 日本人のカドミウム摂取量と蓄積量 170

第10章
コーデックス部会による食品中鉛の最大許容基準値案 172

第1節

 コーデックス部会(CCFAC)による食品中鉛の最大許容基準値(ML)案 172

第2節

 JECFAによる鉛の許容摂取量と日本人の鉛摂取量 173

第3節

 日本の食品中鉛濃度 174
第3部 各種有害金属による土壌−植物系の汚染

第1章
ベリリウム 179

第1節

 ベリリウムの性質、生産と利用
  1.ベリリウムの性質/2.ベリリウムの生産と利用
179

第2節

 非汚染の土壌、底質、植物中ベリリウム濃度
  1.土壌と底質/2.植物
181

第3節

 日本におけるベリリウム汚染
  1.日本碍子熱田工場/2.日本碍子知多工場/横沢化学工業/4.三徳金属工業
184

第4節

 ベリリウムによる人体被害
  1.ベリリウム中毒および労働衛生基準等/2.日本におけるベリリウム中毒/3.米国の工場周辺住民のベリリウム肺症
192

第2章
クロム 195

第1節

 クロムの性質 195

第2節

 クロムの生産・輸入と消費 196

第3節

 クロム鉱滓の排出 197

第4節

 市川市儀兵衛新田におけるクロム汚染
  1.クロム鉱滓等のクロム等重金属濃度/2.クロム鉱滓埋立地周辺の土壌、底質、水のクロム濃度/3.埋立地に対する千葉県・市川市の対策/4.対策実施後の埋立地およびその周辺の土壌、底質、水のクロム濃度/5.千葉県および市川市の調査/6.その後の千葉県の対策方針
198

第5節

 東京都におけるクロム汚染
  1.6価クロム問題の発生と汚染面積等/2.6価クロムによる土壌汚染対策専門委員会の総括と勧告/3.実際の対策計画/4.対策実施10余年後の旧小松川南北工場(風の広場)周辺のクロム汚染調査
206

第3章
ヒ素 213

第1節

 ヒ素の生産と利用 213

第2節

 非汚染土壌のヒ素濃度 214

第3節

 鉱山・製錬所周辺の土壌および河川底質等のヒ素汚染
  1.土呂久鉱山(岩戸川流域)/2.笹ヶ谷鉱山/3.生野鉱山(市川流域)
215

第4節

 土壌−植物系におけるヒ素の挙動
  1.水田土壌の還元にともなうヒ素の可溶化/2.ヒ素汚染水田における水稲の生育障害/3.水稲に吸収されたヒ素の水稲体内分布/4.水稲のヒ素障害防止対策
222

第4章
モリブデン 227

第1節

 モリブデンの生産・輸入と消費 227

第2節

 非汚染土壌等のモリブデン濃度 228

第3節

 小馬木鉱山
  1.坑内水、河川水および水田土壌等のモリブデン濃度/2.土壌および水稲のモリブデン濃度と水稲の生育・収量/3.水稲のモリブデン過剰障害の防止対策
228

第5章
 銀 234

第1節

 銀の生産・輸入と消費・輸出 234

第2節

 非汚染土壌等の銀濃度 235

第3節

 鉱山・製錬所周辺の土壌および河川底質等の銀汚染
  1.汚染源の鉱山・製錬所の特徴/2.土壌・底質の銀濃度
236

第4節

 土壌銀の抽出法 245

第5節

 河川および湖沼の水と底質の銀濃度 247

第6節

 植物に及ぼす銀の影響
  1.種子の発芽および幼根の伸長に及ぼす銀の影響/2.3種植物の生育および銀濃度に及ぼす水耕液中銀濃度の影響/3.植物の生育および吸収に及ぼす各種重金属影響の比較
249

第6章
インジウム 256

第1節

 インジウムの生産・輸入と消費 256

第2節

 非汚染土壌等のインジウム濃度 257

第3節

 重金属汚染土壌のインジウム濃度 257

第7章
アンチモン、ビスマス 260

第1節

 アンチモン、ビスマスの生産・輸入と消費・輸出 261

第2節

 非汚染土壌等のアンチモン、ビスマス濃度 263

第3節

 重金属汚染土壌のアンチモン、ビスマス濃度 263

第4節

 鉱山・製錬所および有害金属取扱工場周辺土壌等のアンチモン、ビスマス汚染
  1.国富鉱山/2.細倉鉱山(鉛川・二迫川流域)/3.古河電池/4.日比野金属工業/5.三国製錬/6.中瀬鉱山/7.土壌中におけるアンチモン、ビスマスの垂直分布
265

第8章
テルル 288

第1節

 テルルの生産と消費 288

第2節

 非汚染土壌等のテルル濃度 289

第3節

 重金属汚染土壌等のテルル濃度
  1.国富鉱山/2.細倉鉱山(鉛川・二迫川流域)/3.日立鉱山/4.三菱マテリアル/5.テルル汚染4地域の比較
289

第4節

 テルルの植物生長に及ぼす影響および植物による吸収(水耕実験)
  1.植物の生長に及ぼすテルルの影響/2.植物体のテルル濃度
295

第9章
水銀 298

第1節

 水銀の生産・輸入と消費・輸出 298

第2節

 非汚染土壌等の水銀濃度 299

第3節

 土壌・植物の水銀汚染 299

第10章
タリウム 304

第1節

 タリウムの生産と消費 304

第2節

 外国におけるタリウムによる環境汚染と被害発生の例
  1.ドイツのセメント工場周辺のタリウム汚染/2.中国の水銀スラッジ混入畑の作物によるタリウム中毒/3.ウクライナ
305

第3節

 非汚染土壌等のタリウム濃度 307

第4節

 日本におけるタリウム汚染
  1.細倉鉱山(鉛川・二迫川流域)・2.日立鉱山
308

第5節

 幼植物の生長・タリウム濃度に及ぼす水耕液中タリウムの影響
  1.幼植物生長の様子/2.幼植物生長に及ぼす水耕液中タリウム濃度の影響/3.幼植物のタリウム吸収に及ぼす水耕液中タリウム濃度の影響/4.幼植物の茎葉部タリウム濃度と生長率との関係
317

第6節

 コマツナの生長・タリウム濃度に及ぼす土壌中タリウムの影響
  1.コマツナの生長に及ぼす土壌中タリウム濃度の影響/2.コマツナの収量に及ぼす土壌中タリウム濃度の影響/3.コマツナのタリウム濃度に及ぼす土壌中タリウム濃度の影響/4.コマツナ茎葉部のタリウム濃度と茎葉部収量との関係
322
第4部 道路脇粉塵からみた都市の有害金属汚染

第1章
道路脇粉塵を分析する理由 329

第2章
東京都区部 331

第3章
大阪市および周辺都市 336

第4章
京都市および周辺都市 344

第5章
有害金属濃度の都市別比較 349

第1節

 各市町の特徴および試料採取
  1.八雲町/2.阿見町/3.土浦市/4.室蘭市/5.日立市/6.水戸市/7.宇都宮市/8.静岡市/9.福岡市/10.名古屋市
349

第2節

 道路脇粉塵中有害金属濃度の比較
  1.バナジウム/2.クロム/3.マンガン/4.鉄/5.コバルト/6.ニッケル/7.銅/8.亜鉛/9.銀/10.カドミウム/11.アンチモン/12.鉛/13.ビスマス/14.道路脇粉塵中有害金属濃度、ワースト5
351
参考資料 分析方法 367

1.

 6M塩酸加熱浸出法による土壌中カドミウム等の定量法 367

2.

 土壌、植物、水中ベリリウムの定量法
  2-1 土壌中ベリリウムの定量法/2-2 植物中ベリリウムの定量法/2-3 水中ベリリウムの定量法
368

3.

 土壌、植物、水中銀の定量法
  3-1 土壌中銀の定量法/3-2 植物中銀の定量法/3-3 水中銀の定量法
369

4.

 土壌中アンチモン・ビスマスの定量法 370

5.

 土壌中テルルの定量法 370

6.

 土壌中タリウムの定量法 371
おわりに 372
引用文献 374
あとがき 392
索引 393