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ヨウ素（I）　Iodine

• 『単体は黒紫色の固体で、1811年B.Courtoisが海草の灰と硫酸との反応により初めて単離した。その特徴的な色からギリシャ語の“紫”に対応する言葉が元素名の起源となった。』

同位体 *印は天然放射性同位体	質　量	存在度 〔原子百分率〕 （　）内の数字は誤差
127I	126.904468	100

放射性核種 （放射性同位体）	半減期	壊変形式
121I	2.12時	軌道電子捕獲、 β+壊変
123I	13.27時	軌道電子捕獲
124I	4.18日	軌道電子捕獲、 β+壊変
125I	59.408日	軌道電子捕獲
126I	13.11日	軌道電子捕獲、 β+壊変、 β-壊変
128I	24.99分	β-壊変、 軌道電子捕獲、 β+壊変
129I	1.57×107年	β-壊変
130I	12.36時	β-壊変
131I	8.02070日	β-壊変
132I	2.295時	β-壊変
133I	20.8時	β-壊変

電子構造

原子 番号	元素	原子の基底状態の 電子配置	原子の 基底状態	第1イオン化電位 E i1/V	イオンの 基底状態	第2イオン化電位 E i2/V
53	I	[Kr]4d105s25p5	2P3/2	10.459	3P2	19.135

物理的特性

物理的特性

原子番号		53
原子量		126.90447
結晶構造
密度（20℃）	kg・m-3（×103）	4.93（固体）
融点	℃	113.6
沸点	℃	184.35
抵抗率（0℃）	Ω・m
抵抗の温度係数（0〜100℃）	℃-1
熱伝導率（0℃）	W・m-1・K-1
比熱（298.15K）	J・K-1・mol-1	54.4
熱膨張率（293K）	K-1
ヤング率	Pa

産状

【地圏】（mg/kg）

• 花崗岩：0.2。玄武岩：0.08。土壌：5。頁岩：19。石灰岩：14？　砂岩：0.1。
• 普通鉱物：蒸発残留岩（evaporate）中のNaIO3。

【水圏】（mg/kg）

• 海水：0.06。淡水：0.002。

【気圏】

• 空気：0.2〜60ng/m³。

【生物圏】（mg/kgDM）

• 陸上植物：3〜5。可食野菜：0.07〜10。哺乳動物の筋肉：0.05〜0.5。哺乳動物の骨：21？　海藻：90〜2500。海水魚：1。
• 蓄積者：紅藻類と褐藻類および海洋中にいるそれらの捕食者；多くの海綿動物門、ある種の腔腸動物門；哺乳動物の甲状腺。必須元素とする生物：サンゴ、海綿、ホヤ、脊椎動物（および種子植物？）。天然化合物：70種類以上の小分子と蛋白質（Miller, 1973）。毒性：1mg/lで植物に有毒；人間には2mg/日で有毒、3.5〜350mg/日で致死量。機能：抗生物質的機能：ホルモン的機能。

【その他】

• 年循環量　天然：0.56〜24。採鉱量：2？（石炭から＋4.8）×10⁹g/年。
• 総説：I循環、MiyakeとTsunogai（1963）；植物中のI、SchackletteとCuthbert（1967）；食物中のI、SenguptaとPal（1971）；動物中のI、Underwood（1977）：ホルモン中のI、Koutras（1968）。

リンク

• Category:ヨウ素　　http://ja.wikipedia.org/wiki/Category:%E3%83%A8%E3%82%A6%E7%B4%A0
  ヨウ素　　http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A8%E3%82%A6%E7%B4%A0
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  Category:Iodine　　http://en.wikipedia.org/wiki/Category:Iodine
  Iodine　　http://en.wikipedia.org/wiki/Iodine
  　Wikipedia, the free encyclopediaの中のページ。
• ヨウ素とは　　http://fiu-iodine.org/yousokagaku_top.html
  　ヨウ素学会による。
• ヨウ素の反応・利用　　http://www.npckk.co.jp/technology/iodine/index.html
  　日宝化学による。
• ヨウ素解説　　http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail680.html
  　（独）国立健康・栄養研究所の『「健康食品」の安全性・有効性情報』の中のページ。

文献

• Koutras,D.A.(1968）: “Uses of Activation Analysis in Studies of Mineral Element Metabolism in Man”, Rept.IAEA-122, I.A.E.A., Vienna.
• Miller,L.P.(1973): “Phytochemistry”, Vol.3, 1, D.Van Nostrand, Florence, Ky.
• Miyake,Y. and Tsunogai,S.(1963): J.Geophys.Res., 68, 3989.
• Sengupta,S.R. amd Pal,B.(1971): Indian J.Nutr.Diet, 8, 66.
• Shacklette,H.T. and Cuthbert,M.E.(1967): U.S.Geol.Surv.Spec.Paper, 90, 31.
• Underwood,E.J.(1977): “Trace Elements in Human and Animal Nutrition”, 4th Ed., Academic Press, London, NewYork.