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インジウム（In）　Indium

• 『1863年にF.ReichとH.T.Richterが輝線スペクトルにより発見し、その青藍色（インジゴの色）が元素名の起源となった。』

同位体 *印は天然放射性同位体	質　量	存在度 〔原子百分率〕 （　）内の数字は誤差
113In	112.904062	4.29（5）
115In*	114.903879	95.71（5）

放射性核種 （放射性同位体） m、m1は準安定状態	半減期	壊変形式
109In	4.2時	軌道電子捕獲、 β+壊変
110In	4.9時	軌道電子捕獲、 β+壊変
111In	2.8049日	軌道電子捕獲
112In	14.97分	軌道電子捕獲、 β-壊変
113mIn	1.6582時	核異性体転移
114mIn	49.51日	核異性体転移、 軌道電子捕獲、 β+壊変
114In	71.9秒	β-壊変、 核異性体転移、 β+壊変
115mIn	4.486時	核異性体転移、 β-壊変
116m1In	54.41分	β-壊変、 軌道電子捕獲
117mIn	116.2分	β-壊変、 核異性体転移
117In	43.2分	β-壊変
119mIn	18.0分	β-壊変、 核異性体転移
119In	2.4分	β-壊変

電子構造

原子 番号	元素	原子の基底状態の 電子配置	原子の 基底状態	第1イオン化電位 E i1/V	イオンの 基底状態	第2イオン化電位 E i2/V
49	In	[Kr]4d105s25p	2P1/2	5.786	1S	18.833

物理的特性

物理的特性

原子番号		49
原子量		114.818
結晶構造
密度（20℃）	kg・m-3（×103）	7.31
融点	℃	156.61
沸点	℃	2072
抵抗率（0℃）	Ω・m（10-8）	8.0
抵抗の温度係数（0〜100℃）	℃-1
熱伝導率（0℃）	W・m-1・K-1	84
比熱（298.15K）	J・K-1・mol-1
熱膨張率（293K）	K-1（×10-6）	32.1
ヤング率	Pa

産状

【地圏】（mg/kg）

• 花崗岩：0.04。玄武岩：0.058。土壌：1？　頁岩：0.057。石灰岩：0.009。砂岩：0.01。
• 普通鉱物：なし、ZnSに随伴。

【水圏】（mg/kg）

• 海水：0.00000011。

【気圏】

• 空気：0.001〜1ng/m³。

【生物圏】（mg/kgDM）

• 可食野菜：0.0008。哺乳動物の筋肉：0.016？
• 毒性：ラットには30mg/日で有毒、200mg/日で致死量；植物に対する毒性についてはLiebigら（1943）。

【その他】

• 年循環量　天然：0.2。採鉱量：0.058×10⁹g/年。
• 総説：SmithとCarson（1978）。

リンク

• インジウム　　http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%82%A6%E3%83%A0
  　フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』の中のページ。
  Indium　　http://en.wikipedia.org/wiki/Indium
  　Wikipedia, the free encyclopediaの中のページ。

文献

• Liebig,G.F., Vanselow,A.P. and Chapman,H.D.(1943): Soil Sci., 56, 173.
• Smith,I.C. and Carson,B.L.(1978): “Trace Metals in the Environment”, Vol.2, (Silver), Vol.3 (Zirconium), Vol.4 (Palladium and Osmium), Vol.5 (Indium), John Wiley and Sons, London, New York.