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ストロンチウム（Sr）　Stronｔium

• 『1790年C.A.CrawfordによりスコットランドのStrontianの近くの鉛鉱山中に見いだされた鉱石中に新元素を含むことが示され、その赤色の炎色反応などにより確認された。』

同位体 *印は天然放射性同位体	質　量	存在度 〔原子百分率〕 （　）内の数字は誤差
84Sr	83.913426	0.56（1）
86Sr	85.9092647	9.86（1）
87Sr	86.9088816	7.00（1）
88Sr	87.9056167	82.58（1）

放射性核種 （放射性同位体） mは準安定状態	半減期	壊変形式
82Sr	25.55日	軌道電子捕獲
83Sr	32.41時	β+壊変、 軌道電子捕獲
85Sr	64.84日	軌道電子捕獲
87mSr	2.803時	核異性体転移、 軌道電子捕獲
89Sr	50.53日	β-壊変
90Sr	28.78年	β-壊変

電子構造

原子 番号	元素	原子の基底状態の 電子配置	原子の 基底状態	第1イオン化電位 E i1/V	イオンの 基底状態	第2イオン化電位 E i2/V
38	Sr	[Kr]5s2	1S	5.696	2S	11.030

物理的特性

物理的特性

原子番号		38
原子量		87.62
結晶構造
密度	kg・m-3（×103）	2.54（室温）
融点	℃	777
沸点	℃	1414
抵抗率（0℃）	Ω・m（10-8）	20
抵抗の温度係数（0〜100℃）	℃-1
熱伝導率（0℃）	W・m-1・K-1
比熱（298.15K）	J・K-1・mol-1
熱膨張率（293K）	K-1
ヤング率	Pa

産状

【地圏】（mg/kg）

• 花崗岩：285。玄武岩：465。土壌：250。頁岩：300。石灰岩：610。砂岩：20。
• 普通鉱物：SrCO3、SrSO4。

【水圏】（mg/kg）

• 海水：7.9。淡水：0.07。

【気圏】

• 空気：2〜50ng/m³。

【生物圏】（mg/kgDM）

• 陸上植物：7〜90。可食野菜：3〜400。哺乳動物の筋肉：0.12〜0.35。哺乳動物の骨：36〜140。海藻：60〜1600。海水魚：0.2〜20。
• 蓄積者：原生動物Acanthometra（放散虫類の一属）；すべての褐藻；脊椎動物の骨。恐らく哺乳動物に必須。天然化合物：SrSO4（稀）。毒性：植物にはほとんど有毒ではない；ラットには8mg/日で有毒、900mg/日で致死量。機能：構造的機能。
• 注意：ある種の細菌と菌類では殆んどのCaと置き換えることができる。

【その他】

• 年循環量　天然：1.5〜2.5。採鉱量：0.01？×10¹²g/年。
• 総説：生物中のSr、Schroederら（1972）；動物中のSr、Underwood（1977）。

リンク

• ストロンチウム　　http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%81%E3%82%A6%E3%83%A0
  　フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』の中のページ。
  Strontium　　http://en.wikipedia.org/wiki/Strontium
  　Wikipedia, the free encyclopediaの中のページ。

文献

• Schroeder,H.A., Tipton,I.H. and Nason,A.P.(1972): J.Chron.Dis., 25, 491.
• Underwood,E.J.(1977): “Trace Elements in Human and Animal Nutrition”, 4th Ed., Academic Press, London, NewYork.