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塩素（Cl）　Chlorine

• 『C.W.Scheeleが1774年にHCｌをMnO2で酸化して最初にCl2を得たが、当時は別の化合物と考えられていた。単体の色を表すギリシャ語が元素名の起源となった。』

同位体 *印は天然放射性同位体	質　量	存在度 〔原子百分率〕 （　）内の数字は誤差
35Cl	34.96885271	75.78（4）
37Cl	36.96590260	24.22（4）

放射性核種 （放射性同位体）	半減期	壊変形式
36Cl	3.01×105年	β-壊変、 軌道電子捕獲、 β+壊変
38Cl	37.24分	β-壊変

電子構造

原子 番号	元素	原子の基底状態の 電子配置	原子の 基底状態	第1イオン化電位 E i1/V	イオンの 基底状態	第2イオン化電位 E i2/V
17	Cl	[Ne]3s23p5	2P3/2	12.967	3P2	23.80

物理的特性

物理的特性

原子番号		17
原子量		35.453
結晶構造
密度	kg・m-3（×103）	3.214（気体、0℃） 1.56（液体、-33.6℃） 2.2（固体、-273℃）
融点	℃	-100.98
沸点	℃	-34.05
抵抗率（0℃）	Ω・m
抵抗の温度係数（0〜100℃）	℃-1
熱伝導率（0℃）	W・m-1・K-1	0.0079
比熱（298.15K）	J・K-1・mol-1	33.84（気体）
熱膨張率（293K）	K-1
ヤング率	Pa

産状

【地圏】（mg/kg）

• 花崗岩：200。玄武岩：60。土壌：100。頁岩：160。石灰岩：76。砂岩：510。
• 普通鉱物：NaCl。

【水圏】（mg/kg）

• 海水：19,350。淡水：7。

【気圏】

• 空気：9〜11,000ng/m³。

【生物圏】（mg/kgDM）

• 陸上植物：700〜27,000。可食野菜：200〜46,000。哺乳動物の筋肉：2000〜5200。哺乳動物の骨：900。海水魚：6000。
• 蓄積者：塩性植物、たとえばChenopodiaceae（アカザ科）、Frankeniaceae（フランケニヤ科）、Plumbaginaceae（イソマツ科）、Rhizophoraceae（ヒルギ科）、ある種のVerbenaceae（クマツヅラ科）（Avicennia（ヒルギダマシ））。多分すべての生物に必須。天然化合物：＞100の小分子主としてクロロフェノール、＋1酵素（Miller, 1973）。毒性：Cl^-としてはすべての生物に比較的無害。機能：抗生物質的機能：電気化学的機能、触媒的機能（α-アミラーゼと光合成）。
• 注意：Cl2、ClO^-、ClO3^-は生物毒性高い。

【その他】

• 年循環量　天然：520〜260,000。採鉱量：81,000×10⁹g/年。
• 総説：Neidleman（1975）。

リンク

• 塩素　　http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A1%A9%E7%B4%A0
  　フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』の中のページ。
  Chlorine　　http://en.wikipedia.org/wiki/Chlorine
  　Wikipedia, the free encyclopediaの中のページ。

文献

• Neidleman,S.L.(1975): C.R.C.Crit.Rev.Microbiol., 3, 333.