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炭素（C）　Carbon

• 『炭素の単体、黒鉛やすすは有史以前から知られていたが、元素であることがわかったのは18世紀後半である。“carbon”の元素名はA.L.Lavoisierによって与えられ、ラテン語の“木炭”を意味する語に由来する。炭素の単体としてはダイヤモンド、黒鉛、無定形炭素（すす）などがあるが、これらの単体が同素体であることがわかったのはそれらが知られてからずっと後だったため、炭素は元素名が単体を意味しない唯一の元素となった。』

同位体 *印は天然放射性同位体	質　量	存在度 〔原子百分率〕 （　）内の数字は誤差
12C	12（基準）	98.93（8）
13C	13.003354838	1.07（8）

放射性核種 （放射性同位体）	半減期	壊変形式
11C	20.39分	β+壊変、 軌道電子捕獲
14C	5.730×103年	β-壊変

電子構造

原子 番号	元素	原子の基底状態の 電子配置	原子の 基底状態	第1イオン化電位 E i1/V	イオンの 基底状態	第2イオン化電位 E i2/V
6	C	[He]2s22p2	3P0	11.266	2P1/2	24.383

物理的特性

物理的特性

原子番号		6
原子量		12.0107
結晶構造
密度	kg・m-3（×103）	3.513（ダイヤモンド、25℃） 2.25（グラファイト、20℃）
融点	℃
沸点	℃	3370（36気圧、黒鉛）
抵抗率（0℃）	Ω・m
抵抗の温度係数（0〜100℃）	℃-1
熱伝導率	W・m-1・K-1	80-230（グラファイト、0℃） 50-130（グラファイト、300℃） 35-70（グラファイト、700℃） 1.5（無定形、0℃） 2.2（無定形、300℃） 2.5（無定形、700℃）
比熱（298.15K）	J・K-1・mol-1	6.115（ダイヤモンド） 8.527（石墨） 8.75（フラーレンC60）
熱膨張率（293K）	K-1（×10-6）	1.0（ダイヤモンド） 3.1（石墨）
ヤング率	Pa

産状

【地圏】（mg/kg）

• 花崗岩：360。玄武岩：610。土壌：20,000。頁岩：14,000。石灰岩：116,000。砂岩：16,000。
• 普通鉱物：CaCO3、石炭、石油。

【水圏】（mg/kg）

• 海水：28。淡水：11。

【気圏】

• 空気：164mg/m³。

【生物圏】（mg/kgDM）

• 陸上植物：450,000。可食野菜：450,000。哺乳動物の筋肉：670,000。哺乳動物の骨：360,000。海藻：280,000〜350,000。海水魚：475,000。
• 蓄積者：すべての生物。必須元素とする生物：すべての生物。天然化合物：非常に多い。毒性：COは哺乳動物に非常に有毒、CN^-はすべての生物に非常に有毒。機能：構造的、生化学的および代謝的機能。
• 注意：代謝過程で同位体分画がかなり行なわれる。

【その他】

• 年循環量　天然：1900〜410,000。採鉱量：6,000,000×10⁹g/年。
• 総説：C循環、Pytkowicz（1973）。

リンク

• 炭素　　http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%82%AD%E7%B4%A0
  　フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』の中のページ。
  Carbon　　http://en.wikipedia.org/wiki/Carbon
  　Wikipedia, the free encyclopediaの中のページ。

文献

• Pytkowicz,R.M.(1973): Schweiz.J.Hydrol., 35, 8.