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ベリリウム（Be）　Beryllium

• 『1798年L.N.Vauquelinにより緑柱石（Al2Be3Si6O18）中より発見された。単体金属は1828年F.Wohler（oの頭に¨）により初めてつくられ、原鉱石にちなんだ元素名が与えられた。』

同位体 *印は天然放射性同位体	質　量	存在度 〔原子百分率〕 （　）内の数字は誤差
9Be	9.0121822	100

放射性核種 （放射性同位体）	半減期	壊変形式
7Be	53.29日	軌道電子捕獲
10Be	1.51×106年	β-壊変

電子構造

原子 番号	元素	原子の基底状態の 電子配置	原子の 基底状態	第1イオン化電位 E i1/V	イオンの 基底状態	第2イオン化電位 E i2/V
4	Be	[He]2s2	1S	9.323	2S	18.211

物理的特性

物理的特性

原子番号		4
原子量		9.012182
結晶構造		六方格子
密度（20℃）	kg・m-3（×103）	1.848
融点	℃	1287
沸点	℃	2472
抵抗率（0℃）	Ω・m（10-8）	2.8
抵抗の温度係数（0〜100℃）	℃-1
熱伝導率（0℃）	W・m-1・K-1	218
比熱（298.15K）	J・K-1・mol-1
熱膨張率（293K）	K-1（×10-6）	11.3
ヤング率	Pa

産状

【地圏】（mg/kg）

• 花崗岩：5。玄武岩：0.3。土壌：0.3。頁岩：3。石灰岩：＜1。砂岩：＜1。
• 普通鉱物：緑柱石。

【水圏】（mg/kg）

• 海水：0.0000056。淡水：0.0003。

【気圏】

• 空気：0.1〜4ng/m³。

【生物圏】（mg/kgDM）

• 陸上植物：0.04？。可食野菜：0.0006？。哺乳動物の筋肉：0.00075。哺乳動物の骨：0.003。海藻：0.003？　海水魚：0.002〜0.2。
• 蓄積者：哺乳動物の骨。毒性：0.5mg/lで植物に有毒；哺乳動物に高毒性（Tepper et al., 1961）。

【その他】

• 年循環量　天然：10。採鉱量：1.1×10⁹g/年。
• 総説：MeehanとSmythe（1967）；ラットの代謝について、Reeves（1965）。

リンク

• Beryllium　　http://www.osha-slc.gov/SLTC/beryllium/index.html
  　U.S. Department of LaborのOccupational Safety & Health Administrationによる『Safety and Health Topics』の『Toxic Metals』の中のページ。
• ベリリウムの不安　　http://www.jicosh.gr.jp/Japanese/library/highlight/nsc/01_11/Beryllium.html
  　National Safety Council (NSC)発行「Safety + Health」2001年11月号 P38-42（訳：国際安全衛生センター）。
• ベリリウム　　http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A0
  　フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』の中のページ。
  Beryllium　　http://en.wikipedia.org/wiki/Beryllium
  　Wikipedia, the free encyclopediaの中のページ。

文献

• Meehan,W.R. and Smythe,L.E.(1967): Envir.Sci.Technol., 1, 839.
• Reeves,A.L.(1965): Arch.Envir.Health, 11, 209.
• Tepper,L.B., Hardy,H.L. and Chamberlin,R.I.(1961): “Toxicity of Beryllium Compounds”, Elsevier, Amsterdam, London, New York.