土屋春明(2007):中国政府、資源の保護と総合利用を推進―「第11次5 カ年計画」期の資源の総合利用に関するガイダンス―金属資源レポート、2007.7、195-201.


はじめに
1. 資源の総合利用の現状
 1-1. 資源の総合利用の規模が拡大を続けている
 1-2. 資源総合利用の技術レベルが徐々に向上している
 1-3. 資源の総合利用により経済・環境・社会的効果が著しく向上した
 1-4. インセンティブ及び支援政策が整備されつつある
 1-5. 主な問題点

  (1)資源の総合利用の重要性と緊急性に対する認識が不足している。
  (2)法制度が未整備で、政策が執行しにくい。
  (3)設備が立ち後れており、イノベーション能力が低い。
  (4)基本的作業が手薄で、能力の構築が遅行している。
2. 現状と当面の任務
3. 資源の総合利用の指導理念と目標
 3-1. 指導理念
 3-2. 基本原則

  (1)「利用の拡大、効率的な利用、清潔な利用」の原則を堅持する。
  (2)「インセンティブ政策」の原則を堅持する。
  (3)「市場誘導」の原則を堅持する。
  (4)「技術促進」の原則を堅持する。
  (5)「全社会的参画」の原則を堅持する。
 3-3. 発展目標
4. 資源の総合利用の重点分野と重点プロジェクト
 4-1. 重点分野

  (1)鉱産資源の総合利用
   @エネルギー鉱産資源
   A鉄金属鉱産資源
   B非鉄金属と希少貴金属鉱産資源
   C非金属鉱産資源
  (2)「三廃」(固形廃棄物、廃ガス、廃液)の総合利用
   @固形廃棄物
   A廃液(水)
   B放出ガス・余熱・余圧
  (3)再生資源のリサイクル
   @再生資源の回収
   A再生資源の加工利用
   B国外の再生資源
  (4)農林廃棄物の総合利用
 4-2. 重点プロジェクト
  (1)共生・随伴鉱産資源の総合開発利用プロジェクト
  (2)大量固形廃棄物の資源化利用プロジェクト
  (3)再生金属加工産業化プロジェクト
  (4)廃(中古)家電製品と廃(中古)タイヤの再生資源産業化プロジェクト
  (5)再生資源回収システムモデルプロジェクト
  (6)農業廃棄物と木材の総合利用プロジェクト
5. 保障措置
 5-1. 制度の整備を強化し、法に依る行政を推進する
 5-2. 長期計画とガイダンスを強化し、重点プロジェクトを実施する
 5-3. インセンティブ政策を整備し、政策を徹底させる
 5-4. イノベーションを強化し、技術の進歩を推進する
 5-5. 広報と教育を強化し、国民全体の意識を高める
 5-6. 協調性を強化し、着実に業務を遂行する

【用語解説】

 1. 資源の総合利用
 2. 鉱産資源の総回収率
 3. 工業固形廃棄物の総合利用率
 4. 共生・随伴鉱
 5. 共生・随伴鉱の総合利用率
 6. 木材の総合利用率
 7. 資源総合利用の三大基地
 8. 再生資源
 9. 廃(中古)物資
 10. 木材の「三つの剰余物」
 11. 「二級品薪材」
 12. 木材の改質


戻る