桜井紘一(2006):帰ってきたオイルシェール〜一世紀にわたる技術開発に飛躍の芽〜石油・天然ガスレビュー40(4)、1-23.


(はじめに)
1.オイルシェールとは?
 (1)オイルシェールとは?
 (2)19世紀オイルシェール資源利用の始まり
 (3)世界のオイルシェール資源量および分布
2.中国撫順で先頭を切った日本の技術
 (1)満鉄のオイルシェール開発
 (2)20世紀前半旧満州でのオイルシェール製油開始
 (3)撫順での佐野初雄の活躍
 (4)満鉄法(撫順炉)の内容
3.オイルショック後の技術開発
 (1)20世紀後半日本オイルシェール開発国家プロジェクト
 (2)撫順砿務局頁岩煉油廠拡張案件の検討
 (3)ブラジルPetrobras社のIrati鉱床とPetrosix法
 (4)オーストラリアSPP/CPM社のStuart鉱床とATP法
 (5)オイルシェール製油4プロセスの特徴比較
4.再び注目が集まるオイルシェール
 (1)米国オイルシェール資源開発の胎動
 (2)Shell社のインシチュー(地中内回収)法
 (3)メジャーの中国オイルシェールへの投資
 (4)石油系3種資源の比較
 (5)オイルシェール製油の今後
5.おわりに
謝辞

表2 世界の国別オイルシェール資源量(単位:百万bbl)

  • 世界のオイルシェール資源量は原油換算で3兆bblを超える。
  • 報告T: 含油率40./t以上;Smith, J.W.: Mineral & Energy Resources, 23., pp.1-18 (1980)
  • 報告U: 含油率42./t以上;Hoiopaine, H.; Oil Shale, 8 ., p.195 (1991)
  • 報告V: 含油率38./t以上;Sinor, J.E.: 平成5年度石油公団オイルシェール調査発表会資料
  • 出所: 社団法人 日本エネルギー学会編『エネルギー便覧 .資源編.』 コロナ社、2004年5月

〔桜井紘一(2006):帰ってきたオイルシェール〜一世紀にわたる技術開発に飛躍の芽〜石油・天然ガスレビュー40(4)、1-23.から〕


図2 世界の石油代替資源埋蔵量と主要資源国
 3兆bblを超える巨大なオイルシェール資源量は在来型石油資源6兆bbl強の約半量にとどこうとするものである。
出所: 2005年9月6日にアバディーンで行われた「Offshore Europe 2005 Exhibition and Conference」
において、エクソンモービル・インターナショナルのロバート・C・オールセン氏が行ったプレゼンテーション

〔桜井紘一(2006):帰ってきたオイルシェール〜一世紀にわたる技術開発に飛躍の芽〜石油・天然ガスレビュー40(4)、1-23.から〕

in Place=原始(埋蔵量)
EHO=extra-heavy oil


図27 Shell社のICP法
Shell 社のICP(In -Situ Conversion Process)法では、地表から地下のオイルシェール層に向けて垂直の孔を複数本掘削し、そこに電熱ヒーターを挿入し、3.4年間をかけて表土をカ氏650 度(343℃)まで加熱する。ケロジェンから生成した水素リッチな軽質油成分およびガスを上記加熱井の間に複数本設置した従来型の石油生産井を通じて汲み上げる。
出所:Green Car Congress ホームページ

〔桜井紘一(2006):帰ってきたオイルシェール〜一世紀にわたる技術開発に飛躍の芽〜石油・天然ガスレビュー40(4)、1-23.から〕

ICP法=インシチュー(地中内回収、地下乾留)法


戻る