【や行】 【や】/【ゆ】/【よ】|戻る
【よ】
- 揚水式水力発電(pumped hydropower
generation)F
『水力発電において発電の他に揚水の機能を併せもつ場合を揚水式水力発電といい、電力会社は日負荷曲線に合わせて発電量をある程度コントロールしているが、原子力発電や火力発電では効率、保全などの見地などから発電量を一定に維持するよう運転しなければならない宿命にある。このため夜間の余剰電力を揚水式発電所に供給して、発電機を電動機、水車をポンプとして運転し、水を上流の貯水池に汲み上げ、昼間のピーク負荷時に下の貯水池に水を落として水力発電を行う。したがって、揚水式水力発電の場合の発電機は電動機としても運転可能な発電動機を用い、水車にはポンプとしても運転可能なポンプ水車が用いられる。揚水式発電の効率は通常の水力発電の80〜90%に比べ、二重の手間のため70%程度と低いが、原子力、大型火力発電の余剰電力の有効活用法となる。原子力発電の比重が大きくなる将来、エネルギーの有効利用という観点から揚水式水力発電はピーク負荷時発電力としてますます重要となる。なお、方式としては純揚水式水力発電、混合揚水式水力発電、海水揚水式水力発電がある。』
戻る