硬さ  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A1%AC%E3%81%95
Hardness  http://en.wikipedia.org/wiki/Hardness



Hardnessは、水の性質などについて『硬度』という言い方が用いられているため、それとの区別のために一般に『硬さ』という言い方が用いられるが、鉱物学分野ではモース硬度等のように『硬度』を用いるのが普通であるため、ここでも全般的に『硬度』という表現を用いている(両者に区別は無い)。

分類 試験法名 圧子形状 硬さ算出法 備考
引掻き硬度
Scratch
hardness
モース硬度
Mohs hardness*
標準試料(10種類の鉱物からなるモース硬度計)との引掻き硬度比べ 鉱物に用いられる。
マルテンス硬度
Martens hardness
対面角90°ピラミッド 0.01 mm幅の引掻き幅の荷重
HM
 
ビアバム硬度
Bierbaum hardness
     
押込み硬度
Indentation
hardness
ビッカース硬度
Vickers hardness
頂角136°正四角錐 試験荷重を圧痕表面積で割って算出
HV
顕微鏡下での微小硬度もある。
ブリネル硬度
Brinell hardness
球(一般に10 mmを使用) 試験荷重を圧痕表面積で割って算出
HB、HBS、HBW
 
ヌープ硬度
Knoop hardness
頂角172.5°四角錐(対角線長比 1:7) 試験荷重を圧痕表面積で割って算出
HK
 
ロックウェル硬度
Rockwell hardness
頂角120°円錐(先端0.2 mm)または鋼球(φ1/16インチ=1.5875 mm) 試験荷重を加えた後、基本荷重に戻したときのくぼみの深さの差h
HR*=100-500h
HRC、HRD、HRA
HRG、HRB、HRF
HRM、HRR、HRH、HRE
簡単。圧子・荷重によりいろいろなスケールがある。
ロックウェルスーパーフィシャル硬度 頂角120°円錐(先端0.2 mm)または鋼球(φ1/16インチ=1.5875 mm) 試験荷重を加えた後、基準荷重に戻したときのくぼみの深さの差h
HR*=100-1000h
ロックウェルより低試験荷重
マイヤー硬度
Meyer hardness
主に球 測定荷重を圧子投影面積で割って算出
HM=W/A
Hvなどの算出が圧子接触面積で割るのに比して物理的意味が高いとされている。
デュロメータ硬度
Durometer**
頂角35°円錐 圧子の押込み深さ。822 gで押込み深さ0を100、押込み深さ2.54 mmで0 樹脂用(ゴムも)
バーコル硬度
Barcol hardness
頂角26°円錐 圧子の押込み深さ 樹脂用
モノトロン硬度
Monotron
0.75 mm 球形圧子 圧子の押込み深さ0.0457 mmになるときの荷重 樹脂用
ジャンカ硬度
Janka hardness
11.28 mm 球形圧子 圧子の半分が押込まれた時(圧痕表面積は100mm2相当)の力を測定 木材用
反発硬度
Rebound(dynamic、
absolute)
hardness
ショア硬度
Shore hardness
先端にダイヤモンド半球を取り付けたハンマー ハンマーを落とした時の跳ね返り高さを元の高さで割って算出
HS
計測は簡単、大抵の計測器は小型軽量で持ち運び可能
リーブ硬度
Leeb hardness
圧子の反発速度を衝撃速度で割って算出
HLD、HLG
 
ベネット硬度
Bennett hardness
     

*Mohs scale of mineral hardnessには、標準となる10種類の鉱物の写真も示してある。
**Shore durometer。ASTMではtype A(soft:軟らかい)とtype D(hard:硬い)がある。
 ショアという名称は、反発硬度にもあるので、混同しないように注意が必要。Elastonによる『硬さ計あれこれ』が参考になる。



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