分類 | 試験法名 | 圧子形状 | 硬さ算出法 | 備考 |
引掻き硬度 Scratch hardness |
モース硬度 Mohs hardness* |
− | 標準試料(10種類の鉱物からなるモース硬度計)との引掻き硬度比べ | 鉱物に用いられる。 |
マルテンス硬度 Martens hardness |
対面角90°ピラミッド |
0.01 mm幅の引掻き幅の荷重 HM |
||
ビアバム硬度 Bierbaum hardness |
||||
押込み硬度 Indentation hardness |
ビッカース硬度 Vickers hardness |
頂角136°正四角錐 |
試験荷重を圧痕表面積で割って算出 HV |
顕微鏡下での微小硬度もある。 |
ブリネル硬度 Brinell hardness |
球(一般に10 mmを使用) |
試験荷重を圧痕表面積で割って算出 HB、HBS、HBW |
||
ヌープ硬度 Knoop hardness |
頂角172.5°四角錐(対角線長比 1:7) |
試験荷重を圧痕表面積で割って算出 HK |
||
ロックウェル硬度 Rockwell hardness |
頂角120°円錐(先端0.2 mm)または鋼球(φ1/16インチ=1.5875 mm) |
試験荷重を加えた後、基本荷重に戻したときのくぼみの深さの差h HR*=100-500h HRC、HRD、HRA HRG、HRB、HRF HRM、HRR、HRH、HRE |
簡単。圧子・荷重によりいろいろなスケールがある。 | |
ロックウェルスーパーフィシャル硬度 | 頂角120°円錐(先端0.2 mm)または鋼球(φ1/16インチ=1.5875 mm) |
試験荷重を加えた後、基準荷重に戻したときのくぼみの深さの差h HR*=100-1000h |
ロックウェルより低試験荷重 | |
マイヤー硬度 Meyer hardness |
主に球 |
測定荷重を圧子投影面積で割って算出 HM=W/A |
Hvなどの算出が圧子接触面積で割るのに比して物理的意味が高いとされている。 | |
デュロメータ硬度 Durometer** |
頂角35°円錐 | 圧子の押込み深さ。822 gで押込み深さ0を100、押込み深さ2.54 mmで0 | 樹脂用(ゴムも) | |
バーコル硬度 Barcol hardness |
頂角26°円錐 | 圧子の押込み深さ | 樹脂用 | |
モノトロン硬度 Monotron |
0.75 mm 球形圧子 | 圧子の押込み深さ0.0457 mmになるときの荷重 | 樹脂用 | |
ジャンカ硬度 Janka hardness |
11.28 mm 球形圧子 | 圧子の半分が押込まれた時(圧痕表面積は100mm2相当)の力を測定 | 木材用 | |
反発硬度 Rebound(dynamic、 absolute) hardness |
ショア硬度 Shore hardness |
先端にダイヤモンド半球を取り付けたハンマー |
ハンマーを落とした時の跳ね返り高さを元の高さで割って算出 HS |
計測は簡単、大抵の計測器は小型軽量で持ち運び可能 |
リーブ硬度 Leeb hardness |
球 |
圧子の反発速度を衝撃速度で割って算出 HLD、HLG |
||
ベネット硬度 Bennett hardness |
||||
*Mohs scale of mineral
hardnessには、標準となる10種類の鉱物の写真も示してある。
|