佐々木・綿抜(1995)による〔『天然無機化合物−鉱物の世界−』(31p)から〕


3.1.1 結晶とは何か
 結晶とは固体物質の状態の一つであり、その物質を構成する原子、イオンまたは分子が規則正しく配列し、対称性をもっているものをいう。固体には他に無定形固体(amorphous)と呼ばれる状態もあるが、これは構成原子の配列に規則性のないもので、非晶質(non-crystalline)とも呼ばれる。ガラス質(glassy or vitreous)というのはこれである。また、結晶には特殊なものとして液晶(liquid crystal)と呼ばれる固体と液体の中間状態にあたるものも存在する。なお、液晶や無定形固体を広義の液体とする考えもある。これらの関係をまとめると、次のようになる。
固体(solid) 結晶(crystal) 固体結晶(solid crystal)
液晶(liquid crystal) 広義の液体(liquid)
無定形固体(非晶質)(amorphous)
液体(liquid)