フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』の『スーパーコンピュータ技術史』から(部分抜粋)


 

ベンダ&名称

実効性能

技術的注目点

1941年
Zuse Z3 1.4FLOPS 浮動小数点専用機。
ABC 30OPS 真空管計算機。連立方程式専用計算機。
1944年 Colossus 5kOPS 暗号解読専用計算機。
1946年 ENIAC 50 kOPS 真空管によるパッチ式計算機。
1960年 UNIVAC LARC   科学技術計算向けを指向した計算機。当時世界最高速。
1961年 IBM 7030 1.2 MIPS IBMによる初のスーパーコンピュータ。
1964年 CDC 6600 3 MFLOPS 浮動小数点演算専用機として開発された。
1969年 CDC 7600 36 MFLOPS パイプライン演算機構が初めて搭載された計算機。
1974年 CDC STAR-100 100 MFLOPS STARの場合には、それまでの3倍の性能を出すために、内部バスの配線がスター(星)状になっていることに由来する。
1975年 Burroughs ILLIAC IV 150 MFLOPS 大規模スカラ計算機の元祖ともいえる計算機。
1976年 Cray-1 250 MFLOPS 初めて、ベクトルレジスターを採用した計算機。
1981年 CDC Cyber 205 400 MFLOPS Cyberシリーズは、ベクトルレジスターと同時に、ハードウエア・パイプライン演算機能を搭載していた。

1982年
FACOM VP-100 250 MFLOPS 国産では最初にベクトルレジスターを採用した計算機。
HITAC S-810 630 MFLOPS 大規模ベクトル計算機として開発された計算機であり、メモリー量もGBを超えて搭載できたモデル。

1983年
Cray X-MP/4 941 MFLOPS ベクトルレジスターを複数搭載した計算機。
NEC SX-1,SX-2 1.2 GFLOPS クラスターノードによる接続が可能なベクトル型計算機。
1984年 M-13 2.4 GFLOPS ベクトルレジスターを採用した計算機。
1985年 Cray-2/8 3.9 GFLOPS 冷却方式をそれまでの空冷から、フロン冷却に変えた計算機。

1989年
ETA10-G/8 10.3 GFLOPS 冷却方式として、液体窒素を用いた計算機。
アンリツ QCDPAX 14 GFLOPS マイクロプロセッサを大規模並列に搭載した計算機。
1990年 NEC SX-3/44R 23.2 GFLOPS ECL技術による限界となったベクトル型計算機。

1993年
シンキングマシンズ CM-5/1024 65.5 GFLOPS データフロー型の計算機であり、かつまた、PEとしてマイクロプロセッサを採用した計算機。
富士通 数値風洞システム(NWT) 124.50 GFLOPS PEとして、マイクロプロセッサを採用し、ナビエ-ストークス方程式を効率良く計算できるフレームワークを搭載した計算機。
インテル Paragon XP/S 140 143.40 GFLOPS マイクロプロセッサの大規模並列機。
1994年 富士通 数値風洞システム(NWT) 170.40 GFLOPS NSシステムのプロセッサを強化(増や)した計算機。

1996年
日立 CP-PACS/2048 368.2 GFLOPS 超並列計算機。
日立 SR2201/1024 220.4 GFLOPS CP-PACSの技術をベースに商用化を行った超並列計算機。
1997年 インテル ASCI Red/9152 1.338 TFLOPS ASCIとは、Redブック、Greenブック、Blueブックに基づく計算機の設計ガイドラインに基づく計算機。
1999年 インテル ASCI Red/9632 2.3796 TFLOPS  
2000年 IBM ASCI White 7.226 TFLOPS RGBの全ての要求事項を満たすと、Whiteになる。RS-6000SPの並列機。
2002年 NEC 地球シミュレータ 35.86 TFLOPS 超高速・大容量ベクトル型計算機。
2004年 IBM Blue Gene/L 70.72 TFLOPS 仮想ベクトル技術による大規模計算機。

2005年
136.8 TFLOPS  
280.6 TFLOPS  
2008年   ? TFLOPS スカラ型(複合システム)、ベクトル型(単体システム)
メガ(M)=106、ギガ(G)=109、テラ(T)=1012、ペタ(P)=1015


ホーム