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【に】
- ニッチ(生態的地位)〔niche(ecological
niche)〕H
『最初は、ある特定の型の生物が生息する空間的、栄養的な条件(生物的か非生物的かを問わない)として考案された(J.Grinnell、1914)。これらは複雑であり、おそらく同種内の個体群ごとでも異なるニッチをもつと考えられていた。後の研究では、異なる群集における別の種によっても同じように占有されうる、群集内での地位としてニッチを認識した(C.Elton、1927)。そのうえで、食性と大きさによって、動物に対するニッチを定義した。どちらの見解においても、ニッチは群集内の不変の地位であり、その地位を占める生物をさすものではない。より抽象的な見解(G.E.Hutchinson、1944)によると、ニッチは、種(あるいは種個体群)に作用する環境要因の総合(n次元超空間内の点)として考えられた。もし時間的な考慮(例、昼行性/夜行性)が含まれるとするならば、競争排除則は‘現実的ニッチは重複しない’と表現される。この見解によると、ニッチはその占有者に対して厳密に定義され、また連続的な変数(離散的ではない)の組として定義される。すなわち、そのような変数の組によって、他のすべてのニッチも定義することができる。現代のニッチ理論は、特に種間の資源競争に関するものである。』
- ニューサンシャイン計画(new Sunshine project)F
『地球の温暖化、オゾン層破壊、酸性雨、砂漠化、熱帯雨林の破壊、有害廃棄物の越境移動、野生生物の絶滅、発展途上国の公害問題、海洋汚染といった地球環境問題の解決のために、エネルギー・環境対策技術の長期研究開発に取り組む国家的な大型プロジェクトで、通産省が1974年度から進めてきた“サンシャイン計画(新エネルギー技術研究開発計画)”、1978年度から始めた“ムーンライト計画(省エネルギー技術研究計画)”に加えて、地球環境技術開発計画を新しく折り込み、これら三つを一本化したエネルギー・環境分野の革新技術を総合的に開発することを目指したもので、1993年度から実施された。ニューサンシャイン計画(正式名は“エネルギー・環境領域総合技術開発推進計画”)の重点研究開発課題の概略は表57(略)に示すとおりである。』
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