タイン・ヒックマン(1999)による〔『現代生物科学辞典』(241p)から〕


生態系 せいたいけい 〔ecosystem〕
 相互作用する生物個体からなる生物群集と、それらが生活し相互作用する環境の総体。例、湖、森林、草原、ツンドラ。これらの系には、金属イオン、有機物、気候条件(気温、降水量、その他の物理的条件)などのすべての非生物的要素が含まれる。生物的要素には、通常いくつかの異なる栄養段階に属する生物が含まれる。栄養段階には、一次生産者独立栄養生物、主に緑色植物)、他の生物や有機物を摂食する大型消費者従属栄養生物、主に動物)、これらの生物の遺骸に含まれる複雑な有機物を分解する小型消費者従属栄養性の腐生生物、主に細菌類と菌類)があり、小型消費者が有機物を分解して放出する栄養分を再び一次生産者が利用する。』