平成21年度版 厚生労働省委託事業石綿含有建材の石綿含有率測定に係る講習会テキスト  http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/sekimen/mortar/dl/1.pdf
 (社)日本作業環境測定協会による。2009年78p。


目次

1.建築物の解体・改修作業に係る石綿の事前調査方法・・3
 1.1 第一次スクリーニングの方法
  1.1.1 吹付け材
  1.1.2 耐火被覆板、断熱材
  1.1.3 保温材
  1.1.4 成形板その他
 1.2 第二次スクリーニングの方法
  1.2.1 現場調査での留意事項
   (1)作業レベル1の吹付け材の特徴
   (2)作業レベル2の耐火被覆材、断熱材、保温材の特徴
   (3)レベル3の成形板の特徴
  1.2.2 試料採取
   (1)試料採取にあたっての共通注意事項
   (2)吹付け材の試料採取の注意事項
   (3)保温材の試料採取の注意事項
   (4)成形板の試料採取の注意事項
 1.3 事前調査記録の記載事項

2.建築物の解体・改修作業に係る石綿分析方法
・・・・20
 2.1 我が国で規定されてきた石綿含有率の測定手法
 2.2 石綿の定義
 2.3 建材製品中の石綿含有率測定方法の概要
 2.4 石綿含有率測定手順

   (1) 試料の採取
   (2) 一次分析用試料の調整
    @ 無機成分試料の場合
    A 有機成分試料の場合
   (3) 定性分析方法
    @ X 線回折分析法による定性分析
    【参考:定性分析の基本的な解析手順】
    A 位相差顕微鏡を使用した分散染色分析法による定性分析
     〈標本の作製方法〉
     【X 線回折分析法による定性分析の結果、石綿の回折線ピークが認められた場合】
     【X 線回折分析法による定性分析の結果、石綿の回折線ピークが認められなかった場合】
     【参考】
     <位相差顕微鏡を使用した分散染色分析法による定性分析>
    B 石綿含有の有無の判定方法
   (4) X 線回折分析法による定量分析
    @ 定量分析用二次分析試料の調製
    A 三次分析試料の調製
    B 検量線の作製
     【検量線T法】
     【検量線U法】
    C 定量分析手順
    D 検量線の検出下限及び定量下限
    石綿6 種類及び関連鉱物のX 線回折線データファイル(Cu-Kα)
 2.5 吹付けバーミキュライトの石綿含有率測定手順
   (1) X線回折分析方法による定性分析
   (2) 吹付けバーミキュライトを対象とした定性分析方法
   (3) 吹付けバーミキュライトの定量分析方法
   (4)判定方法
 2.6 けい酸カルシウム保温材の前処理方法
 【参考】 位相差・分散顕微鏡による定性分析で石綿繊維の判別が困難な場合の補完分析方法ISO/DIS 22262−1「バルク材料‐
‐第1 部:市販バルク材料中のアスベストのサンプリング及び定性的定量」から抜粋

  (1) 位相差・分散顕微鏡に付属している偏光板(アナライザー)を使用した定性分析方法
  (2) 偏光顕微鏡による定性分析方法
   @ 複屈折性の有無
   A 消光角の測定
   B 伸長性の正負の判定
   C 屈折率の測定(オープンニコル観察)
   D 多色性の観察及び分散色の観察
  (3) 消光角法について<参考:JIS A 1481、解説より抜粋>

3.天然鉱物中の石綿含有率の分析方法・・・・・・・・60
 3.1 背景
 3.2 基本的考え方

  (1)X 線回折装置をどうするか
  (2)粉末化して産業利用される天然鉱物で石綿含有の可能性のあるもの
  (3)0.1 重量%を超えているか否かの判別をどのように行うのか
  (4)分析用標準試料はどうするか
 3.3 結論
 3.4 天然鉱物中の石綿含有率の分析方法

  3.4.1 適用範囲
  3.4.2 試料の採取・調製方法
  3.4.3 天然鉱物中の石綿含有率の分析方法
   3.4.3.1 タルク中の石綿含有率の分析方法
   3.4.3.2 セピオライト中の石綿含有率の分析方法
   3.4.3.3 バーミキュライト中の石綿含有率の分析方法
   3.4.3.4 天然ブルーサイト中の石綿含有率の分析方法


表3.石綿の分散色の確認に使用する浸液の屈折率と鋭敏分散色

※1.この表に示した浸液の屈折率と分散色はカーギルオイルを25℃で使用した場合のものであり、他のメーカーの浸液を使用には適用できない場合がある。
※2.分散染色の色は浸液の温度変化の影響を受けるため、一般的には,25 ℃で観察できるよう顕微鏡用温度制御装置を利用するか,室温を25 ℃に保つなどが簡便な方法である。

表18. 25 ℃の時の振動方向と分散色の表

(詳細については参考文献:ASBESTOS IDENTIFICATION 1988 年,McCRONE RESEARCH INSTITUTE を参照)

(社)日本作業環境測定協会(2009)による『平成21年度版 厚生労働省委託事業石綿含有建材の石綿含有率測定に係る講習会テキスト』から

表19.アスベストの消光角

アスベスト以外の繊維状物質の消光角は,表20による。

表20.アスベスト以外の繊維状物質の消光角

(社)日本作業環境測定協会(2009)による『平成21年度版 厚生労働省委託事業石綿含有建材の石綿含有率測定に係る講習会テキスト』から


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