IPCC[気候変動に関する政府間パネル](編)(1996)による〔『IPCC地球温暖化第二次レポート』(1-3p)から〕


T 総合報告書
気候変動枠組条約第2条の解釈に関する科学的・技術的情報のIPCC第二次総合評価

1 IPCCの第11回全体会合の概要

2 第二次評価報告書の概要
 第二次評価報告書は@温暖化の観測事実と予測、A温暖化の影響・適応策・対応策、B温暖化の社会経済的側面に関する各作業部会報告書、及びこれらを踏まえた「気候変動枠組条約第2条の解釈に関する科学的・技術的情報のIPCC第二次総合評価」と題する報告書から構成されている。

 特に注目される点は以下のとおり。

(注:気候変動枠組条約第2条
 この条約及び締約国会議が採択する関連する法的文書は、この条約の関連規定に従い、気候系に対して危険な人為的干渉を及ぼすこととならない水準において大気中の温室効果ガスの濃度を安定化させることを究極的な目的とする。そのような水準は、生態系が気候変動に自然に適応し、食糧の生産が脅かされず、かつ、経済開発が持続可能な態様で進行することができるような期間内に達成されるべきである。)』