平野弘道(2006):絶滅生物学.岩波書店、255p.〔ISBN4-00-006273-5〕


目次

はじめに v
A 地質年代表 xiii
B 地質年代区分 xv
        代というユニット xv
紀というユニット xvi
紀よりも下位カテゴリーのユニット xviii
化石帯というユニット xix
C 分類群について xix
D 安定同位体比からわかること xx
  δ13C xx
δ18O xxi
δ34S xxi
第T部 絶滅とは 1

絶滅の定義 3

顕生累代の絶滅事変 9
   種の総数 9
 現在の絶滅 9
 絶滅の種類 11

絶滅の認識とその歴史 15

大量絶滅の原因論 19
   検証可能な原因論の登場 19
 海退と絶滅の因果関係 21
 確率論的思考の導入 23
 隕石衝突仮説の提唱 24
 気温低下説の登場 25
 海洋無酸素事変 25

進化論における絶滅 27
第U部 大量絶滅 31

顕生累代の生物の誕生 36

0.1

 Ediacara化石群の大量絶滅 36
    生物群と環境 37
  絶滅の様子 39

オルドビス紀末の絶滅 47

1.1

 生物界と環境 49

1.2

 どのような絶滅であったか 54
    筆石の突然の絶滅 54
  コノドントの生息域別絶滅 55
  三葉虫の生態別絶滅 58
  腕足動物の絶滅 59

1.3

 原因は何か 61
    気温低下説 61
  海水準低下説 62
  海洋無酸素説 62

デボン紀後期の絶滅 65

2.1

 生物界と環境 65

2.2

 どのような絶滅であったか 67
    絶滅の規模と期間 67
  絶滅した動物たち 71

2.3

 原因は何か 73
    気温・水温の低下か 73
  海水準の変動か、それとも地球外物体の衝突か 75

ペルム紀末の絶滅 81

3.1

 生物界と環境 82

3.2

 どのような絶滅であったか 86
    絶滅の規模 86
  紡錘虫の絶滅 89
  海綿動物の絶滅 91
  サンゴの絶滅 92
  国際対比の問題 92
  中国で見られる大量絶滅 94

3.3

 原因は何か 95
    超新星爆発説 97
  地球寒冷化説 98
  玄武岩噴出説 99
  海洋無酸素説 100
  中国で得られた事実 103
  3つのシナリオ 104

三畳紀末の絶滅 109

4.1

 生物界と環境 110

4.2

 どのような絶滅であったか 112
    海生生物の絶滅 114
  微古生物の絶滅 116
  陸生生物の絶滅 116

4.3

 原因は何か 117
    海水準低下 119
  乾燥気候と四脚動物の絶滅 121

白亜紀末の絶滅 123

5.1

 生物界と環境 127
    白亜紀前期の気候 127
  白亜紀後期の気候 130
  大陸の分裂と玄武岩活動 133
  海水準の上昇 138
  スーパー・プルーム仮説 139
  白亜紀の生物 141

5.2

 どのような絶滅であったか 142
    恐竜の絶滅 143
  哺乳類の絶滅 145
  海生脊椎動物の絶滅 145
  海生無脊椎動物の絶滅 146
  海生微化石の絶滅 150
  底生有孔虫の絶滅 152
  石灰質ナノプランクトンの絶滅 153
  植物の絶滅 154

5.3

 原因は何か−隕石衝突仮説の登場 155

5.4

 原因は何か−まだ何かある 168
    海退原因説 168
  気候変動説 171
  海洋無酸素事変と中規模絶滅 175
第V部 絶滅と進化 189

隕石衝突仮説の波及効果 191
   周期性の妥当性 193
 イリジウムの起源 195

絶滅とは確率的事象なのか 201

原因説の検証 205

大量絶滅がなかったならば 209

進化論における絶滅−再び 215

絶滅古生物学へ 217
引用文献 223
索引 249


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