Drever & Clow(1995)による〔『Weathering rates in catchments』(473、479p)から〕


表3 室内実験と、ロッキー山国立公園での野外実験における鉱物風化速度。
単位はpicomoles m-2 s-1。室内実験では106-208μmサイズ画分のものが用いられた。結果は信頼区間の平均値±95%として表わされている(Clow, 1992による)。
 

オリゴクレース

黒雲母

微斜長石
野外
低−流速(34L/D、1990)
高−流速(154L/D、1991)
0.09
0.32
0.002
0.012
0.006
0.020
カラム実験
未分別の、処理土壌
粉砕した花崗岩
0.22±.04
0.22±.03
0.06±.01
0.03±.01
 
反応器実験
長石の精鉱(濃集したもの)
黒雲母の精鉱(濃集したもの)
未分別の、処理土壌
未分別の、未処理土壌
1.70±.20

1.84±.48
1.93±.31

0.12±.02
0.09±.02
0.09±.04
0.58±.14

表4 フランスの単一岩種からなる流域における、風化によるCO2消費量と流出量との関係
(Amiotte-Suchet & Probst, 1993 による)

岩種

N1

a
(本文参照)

相関係数

相対速度
CO2消費量 溶質フラックス2
深成岩と変成岩
(花崗岩、片麻岩、片岩)
41 0.095 0.92 1.0 1.0
珪長質火山岩
(流紋岩、安山岩、粗面岩ほか)
22 0.222 0.98 2.3  
玄武岩 18 0.479 0.98 5.0  
砂岩、アルコース、グレーワッケ 47 0.152 0.71 1.5 1.3
粘土質岩
(粘土、頁岩、スレート)
34 0.627 0.95 6.6 2.5
炭酸塩岩
(石灰岩、苦灰岩、チョーク、マール)
19 1.586 0.98 16.7 12.0
蒸発岩 9 0.293 0.99 3.1 40-80
1 流域の数。 2 溶質フラックス(Meybeck, 1986, 1987による)は、CO2消費に直接関係しない溶質(例えば、Cl-、SO42-)を含んでいる。

表5 平衡から離れたpH 5 での室内実験における、鉱物の相対的な溶解速度

鉱物

速度
アルバイトに対する速度
石英a
白雲母a
黒雲母d
微斜長石a
サニディンa
アルバイト
オリゴクレースb
アンデシンb
バイトゥナイトb
エンスタタイトa
透輝石a
苦土橄欖石a
苦灰石c
方解石c

0.02
0.22
0.6
0.6
2
1
1
7
15
57
85
250
360000
6000000
a Lasaga et al.(1994)による
b Oxburgh et al.(1994)による
c Wollast(1990)による
d Acker & Bricker(1992)による