はじめに | ||
第1章 | 科学の時代の非合理主義−第一種疑似科学 | 1 |
1 |
占い、超能力・超科学、擬似宗教 | 3 |
占い系/超科学系/超能力系/擬似宗教系/アメリカの擬似科学 | ||
2 |
第一種疑似科学の特徴 | 17 |
疑似科学は反証できない/「ウソというなら証明せよ」/偶然の過大評価/疑似科学の罪 | ||
3 |
超常現象の心理学−なぜ信じてしまうのか | 24 |
超常現象を信じる心/知覚エラー/記憶エラー/思考バイアス/判断エラー/共通する心理作用 | ||
第2章 | 科学の悪用・乱用−第二種疑似科学 | 45 |
1 |
科学を装う手口 | 48 |
「科学的」に見せる/水ビジネス/社会に認知されている疑似科学/物理用語のイメージ/DNAがきめる運命/権威づけを怠りなく/わかりやすい説明/技の場合 | ||
2 |
第二種疑似科学の内幕 | 60 |
科学の法則違反/プラシーボ効果/科学的根拠薄弱/統計の悪用/確率による騙し/数字のマジック/相関関係を因果関係とする誤用 | ||
第3章 | 疑似科学はなぜはびこるか | 89 |
1 |
科学へのさまざまな視線 | 90 |
科学と科学者への失望/すべて「お任せ」の態度/技術による道徳の代行/現代の神話 | ||
2 |
自己流科学 | 100 |
科学への偏愛/インターネットの隆盛/健康ブーム/テレビの影響 | ||
3 |
科学と非合理主義 | 116 |
ポストモダニズムとニューエイジ・サイエンス | ||
第4章 | 科学が不得手とする問題−第三種疑似科学 | 121 |
1 |
複雑系とは何か | 124 |
要素還元主義の限界/複雑系のふるまい/人間の関与 | ||
2 |
地球環境問題の諸相 | 134 |
地球という複雑系/異常気象は温暖化のせいか?/二酸化炭素は悪者か | ||
3 |
複雑系との付き合い方 | 140 |
「科学的根拠なし」の言説/未成熟科学の見守り方/予防措置原則 | ||
4 |
予防措置原則の応用 | 147 |
地球環境問題の否定派と肯定派/地震は予知できるのか、できないのか/狂牛病の「プリオン説」は正しいのか/電磁波は危険なのか/疫学は信用できるのか/遺伝子組換え作物は危険なのか | ||
終章 | 疑似科学の処方箋 | 173 |
1 |
疑似科学は廃れない | 174 |
2 |
正しく疑う心 | 178 |
3 |
疑似科学を教える | 182 |
4 |
予防措置原則の重要さ | 185 |
5 |
科学者の見分け方 | 189 |
参考文献 | 195 | |
あとがき |
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