池内 了(2008):疑似科学入門 岩波新書(新赤版)1131.岩波書店、202p.


目次

はじめに
第1章 科学の時代の非合理主義−第一種疑似科学

 占い、超能力・超科学、擬似宗教
    占い系/超科学系/超能力系/擬似宗教系/アメリカの擬似科学  

 第一種疑似科学の特徴 17
    疑似科学は反証できない/「ウソというなら証明せよ」/偶然の過大評価/疑似科学の罪  

 超常現象の心理学−なぜ信じてしまうのか 24
    超常現象を信じる心/知覚エラー/記憶エラー/思考バイアス/判断エラー/共通する心理作用  
第2章 科学の悪用・乱用−第二種疑似科学 45

 科学を装う手口 48
    「科学的」に見せる/水ビジネス/社会に認知されている疑似科学/物理用語のイメージ/DNAがきめる運命/権威づけを怠りなく/わかりやすい説明/技の場合  

 第二種疑似科学の内幕 60
    科学の法則違反/プラシーボ効果/科学的根拠薄弱/統計の悪用/確率による騙し/数字のマジック/相関関係を因果関係とする誤用  
第3章 疑似科学はなぜはびこるか 89

 科学へのさまざまな視線 90
    科学と科学者への失望/すべて「お任せ」の態度/技術による道徳の代行/現代の神話  

 自己流科学 100
    科学への偏愛/インターネットの隆盛/健康ブーム/テレビの影響  

 科学と非合理主義 116
    ポストモダニズムとニューエイジ・サイエンス  
第4章 科学が不得手とする問題−第三種疑似科学 121

 複雑系とは何か 124
    要素還元主義の限界/複雑系のふるまい/人間の関与  

 地球環境問題の諸相 134
    地球という複雑系/異常気象は温暖化のせいか?/二酸化炭素は悪者か  

 複雑系との付き合い方 140
    「科学的根拠なし」の言説/未成熟科学の見守り方/予防措置原則  

 予防措置原則の応用 147
    地球環境問題の否定派と肯定派/地震は予知できるのか、できないのか/狂牛病の「プリオン説」は正しいのか/電磁波は危険なのか/疫学は信用できるのか/遺伝子組換え作物は危険なのか  
終章 疑似科学の処方箋 173

 疑似科学は廃れない 174

 正しく疑う心 178

 疑似科学を教える 182

 予防措置原則の重要さ 185

 科学者の見分け方 189
参考文献 195
あとがき

199


戻る