長沢・クズヴァルト(1989)による〔『工業原料鉱物資源』(252-258p)から〕


3.40 リン鉱〔鉱石鉱物は燐灰石(apatite:リン酸カルシウム)〕

1.後期マグマ性の鉱床
 (1)磁鉄鉱・燐灰石鉱床
 (2)ネフェリン・燐灰石鉱床
2.スカルン鉱床
3.カーボナタイトに伴う鉱床
4.深熱水鉱脈−金雲母を伴う。
5.中熱水鉱床
6.堆積性のリン鉱層の変成したもの
7.堆積性のリン鉱床
 世界の産額の85%を産出。
 (1)地向斜の海−石英、CaとMgの炭酸塩、玉髄、Mn、V、F2(蛍石)、Ce、Y、La、Eu、U(0.001〜0.02%U3O8)を伴う。22〜36%P2O5
 (2)縁海−海緑石を伴う。12〜28%P2O5
8.リン鉱の礫
9.残留性のリン鉱床−約30%P2O5。弱くリン酸塩化した炭酸塩岩が化学的風化作用を受けたもの。
10.浸透鉱床
11.グアノ(guano)−海鳥の排せつ物から蓄積した堆積物。Nauruが有名。約27%P2O5。NとKを伴う。
12.銀星石−Al3(OH)3(PO4)2・5H2O。


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