図書館法施行規則の一部を改正する省令及び博物館法施行規則の一部を改正する省令等(平成21年4月)  http://www.mext.go.jp/a_menu/01_l/08052911/005/1263234.htm
 文部科学省による。『施行通知』(12p)、『別添1-2』(32p)、『別添1-5』(27p)、『別添3』(4p)。

※『博物館法施行規則の一部を改正する省令』(2009年文部科学省令第22号)が2009年4月30日に公布され、2012年4月1日に施行されることになった。


【別添3】(9科目19単位)

大学における学芸員養成科目の改善

科目名

単位数

ねらい

内容

1
生涯学習概論

2
生涯学習及び社会教育の本質と意義を理解し,生涯学習に関する制度・行政・施策,家庭教育・学校教育・社会教育等との関連,専門的職員の役割,学習活動への支援等についての理解に関する基礎的能力を養う。

○ 生涯学習社会の意義と生涯学習社会の構築

  • 生涯教育論・生涯学習論の生成と展開
  • 学習機会の多様化・拡大化
  • 生涯学習社会における家庭教育・学校教育・社会教育の役割と連携
  • 生涯学習振興施策の展開とその推進

○ 生涯学習の意義と特性

  • 教育の原理と生涯学習の意義・特質
  • 我が国及び諸外国における生涯学習の発展と特質

○ 生涯学習・社会教育行政の展開

  • 生涯学習・社会教育行政の意義と役割
  • 社会教育行政・生涯学習振興行政・一般行政の関連(関係法令と行政組織)
  • 生涯学習・社会教育施設等の管理と運営

○ 生涯学習の内容・方法と指導者

  • 生涯学習の内容・方法・形態(成人の学習、生涯発達と教育の関連、学習情報の提供と学習相談を含む)
  • 学習への支援と学習成果の評価と活

2
博物館概論

2
博物館に関する基礎的知識を理解し,専門性の基礎となる能力を養う。

○ 博物館学の目的・方法・構成

  • 博物館学の目的・方法・構成
  • 博物館学史

○ 博物館の定義

  • 定義(類縁機関との違いを含む)
  • 種類(館種、設置者別、法的区分等)
  • 目的
  • 機能

○ 博物館の歴史と現状

  • 我が国及び諸外国の博物館の歴史
  • 我が国及び諸外国の博物館の現状
  • 学芸員の役割(定義、役割、実態)
  • 博物館関係法令

3
博物館経営論

2
博物館の形態面と活動面における適切な管理・運営について理解し,博物館経営(ミュージアム
マネージメント)に関する基礎的能力を養う。

○ 博物館の経営基盤

  • ミュージアムマネージメントとは
  • 行財政制度
  • 財務
  • 施設・設備(ユニバーサル化を含む)
  • 組織と職員

○ 博物館の経営

  • 使命と計画と評価
  • 博物館倫理(行動規範)
  • 博物館の危機管理
  • 利用者との関係(広報・マーケティング、ミュージアムショップ等)

○ 博物館における連携

  • 市民参画(友の会、ボランティア、支援組織等)
  • 博物館ネットワーク・他館との連携
  • 他機関(行政・大学・類縁機関等)との連携
  • 地域社会と博物館(地域の活性化、地域社会との連携)

4
博物館資料論

2
博物館資料の収集,整理保管等に関する理論や方法に関する知識・技術を習得し,また博物館の
調査研究活動について理解することを通じて, 博物館資料に関する基礎的能力を養う。

○ 博物館における調査研究活動

  • 調査研究活動の意義と内容(博物館資料に関する研究、資料保存に関する研究、博物館に関する研究等)
  • 調査研究成果の還元

○ 博物館資料の概念

  • 資料の意義
  • 資料の種類
  • 資料化の過程

○ 博物館資料の収集・整理・活用

  • 収集理念と方法(情報の記録、収集の倫理・法規、受入手続き・登録等)
  • 資料の分類・整理(目録作成を含む)
  • 資料公開の理念と方法(アクセス権、特別利用等を含む)

5
博物館資料保存論

2
博物館における資料保存及びその保存・展示環境及び収蔵環境を科学的に捉え,資料を良好な
状態で保存していくための知識を習得することを通じて,資料の保存に関する基礎的能力を養う。

○ 博物館における資料保存の意義

○ 資料の保全(育成を含む)

  • 資料の状態調査・現状把握
  • 資料の修復・修理
  • 資料の梱包と輸送

○ 博物館資料の保存環境

  • 資料保存の諸条件とその影響(温湿度、光、振動、大気等)
  • 生物被害とIPM(総合的有害生物管理)
  • 災害の防止と対策(火災、地震、水害、盗難等)
  • 伝統的保存方法
  • 収蔵、展示等の保存環境

○ 環境保護と博物館の役割

  • 地域資源の保存と活用(エコミュージアム等)
  • 文化財の保存と活用(景観、歴史的環境を含む)
  • 自然環境の保護(生物多様性・種の保存を含む)

6
博物館展示論

2
展示の歴史,展示メディア,展示による教育活動,展示の諸形態等に関する理論及び方法に関す
る知識・技術を習得し,博物館の展示機能に関する基礎的能力を養う。

○ 博物館展示の意義

  • コミュニケーションとしての展示
  • 調査研究の成果の提示
  • 展示と展示論の歴史
  • 展示の政治性と社会性

○ 博物館展示の実際

  • 展示の諸形態
  • 展示の制作(企画,デザイン,技術,施工等)
  • 関係者との協力(他館、所蔵者、専門業者等)
  • 展示の評価と改善・更新

○ 展示の解説活動

  • 解説文・解説パネル
  • 人による解説
  • 機器による解説
  • 展示解説書(展示図録,パンフレット等)

7
博物館教育論

2
博物館における教育活動の基盤となる理論や実践に関する知識と方法を習得し,博物館の教育機能に関する基礎的能力を養
う。

○ 学びの意義

○ 博物館教育の意義と理念

  •  ・コミュニケーションとしての博物館教育(博物館教育の双方向性、博物館諸機能の教育的意義)
  • 博物館教育の意義(生涯学習の場としての博物館、人材養成の場としての博物館、地域における博物館の教育機能、博物館リテラシーの涵養等)
  • 博物館教育の方針と評価

○ 博物館の利用と学び

  • 博物館の利用実態と利用者の博物館体験
  • 博物館における学びの特性

○ 博物館教育の実際

  • 博物館教育活動の手法(館内、館外)
  • 博物館教育活動の企画と実施
  • 博物館と学校教育(博物館と学習指導要領を含む)

8
博物館情報・メディア論

2
博物館における情報の意義と活用方法及び情報発信の課題等について理解し、博物館の情報の提供と活用等に関する基礎的
能力を養う。

○ 博物館における情報・メディアの意義

  • 情報の意義(視聴覚メディアの理論と歴史を含む)
  • メディアとしての博物館(視聴覚メディアの発展と博物館)
  • ICT社会の中の博物館(情報資源の双方向活用と役割、情報倫理、学校・図書館・研究機関の情報化等)
  • 情報教育の意義と重要性

○ 博物館情報・メディアの理論

  • 博物館活動の情報化(沿革、調査研究活動、展示・教育活動等)
  • 資料のドキュメンテーションとデータベース化
  • デジタルアーカイブの現状と課題
  • 映像理論、博物館メディアの役割と学習活用

○ 博物館における情報発信

  • 情報管理と情報公開
  • 情報機器の活用(情報端末、新たなメディア経験等)
  • インターネットの活用

○ 博物館と知的財産

  • 知的財産権(著作権等)
  • 個人情報(肖像権等)
  • 権利処理の方法

9
博物館実習

3
見学を含む学内実習や館園実習での現場体験を通し、多様な館種の実態や学芸員の業務を理
解し、実践的能力を養う。

学内実習

  • 見学実習(多様な館種の実態理解)
  • 実務実習(資料の取り扱い、展示、博物館運営等の実務習得)
  • 事前・事後指導(実習全体の指導、館園実習に関する指導)

館園実習(博物館における実務体験)

合計9科目19単位
 



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