ドネラ・H・メドウズ/デニス・L・メドウズ/ヨルゲン・ランダース〔枝廣淳子(訳)〕(2005):成長の限界 人類の選択.ダイヤモンド社、408p.

目次

LIMITS TO GROWTH
The 30-Year Update
by
Donella Meadows, Jorgen Randers and Dennis Meadows
2004




成長の限界』(1972)
限界を超えて』(1992)

訳者まえがき
序文 vii
                      地球の物理的な限界を示唆した『成長の限界』 ix
成長、行き過ぎ、そして崩壊 x
人類が持続可能でない領域に進み始めた証拠 xii
増大する人類のエコロジカル・フットプリント xiii
楽観できない地球の未来 xvi
『成長の限界』は正しかったのか? xviii
人類は行き過ぎてしまった xx
現実を見つめるためのシナリオ xxi
持続可能な社会への移行 xxii
「行き過ぎて崩壊する」シナリオの実現性 xxiii
未来に向けて人類ができること xxv
DATA 図1「人類のエコロジカル・フットプリントと地球の扶養力」  
第1章 地球を破滅に導く人類の「行き過ぎ」  
    「行き過ぎ」を招く三つの要因 2
地球をシステムとしてとらえる 6
「可能な未来」への進路 16
DATA 図1−1「急激に増加する世界の人口」

         
図1−2「世界の工業生産」
図1−3「大気中の二酸化炭素濃度」
表1−1「人間の活動や製品に見られる世界的な成長」
図1−4「『世界の人口』と『人間の豊かさ』のさまざまなシナリオ」
第2章 経済に埋め込まれた幾何級数的成長の原動力  
  倍増を続ける幾何級数的成長の行方 22
幾何級数的成長の原動力になる人口と資本 30
350年前、世界の人口は5億人だった 34
急拡大した世界の工業経済 45
人口が増え、貧困が増し、人口がさらに増える 51
DATA 図2−1「世界の大豆生産量」

 
図2−2「世界の都市人口」
図2−3「貯金額の線型的増加と幾何級数的増加」
表2−1「倍増に要する時間」
表2−2「ナイジェリアの人口増加」
図2−4「世界の人口動態的遷移」
表2−3「世界人口の年間増加数」
図2−5「世界人口の増加のシミュレーション」
図2−6「先進国(A)と発展途上国(B)における人口動態的遷移」
図2−7「出生率と1人当たりの国民総所得」
図2−8「ワールド3の経済における物理的資本のフロー」
図2−9「アメリカの部門別国民総所得」
図2−10「人口の多い上位10カ国と欧州通貨統合における1人当たりの国民総所得」
図2−11「世界における格差」
図2−12「地域別食糧生産量」
第3章 地球の再生が不可能になる供給源と吸収源の危機
  食糧・土地・水・森林の限界 71
再生不可能な供給源は何か 111
汚染と廃棄物の吸収源は何か 137
限界を超えて 155
人類に突きつけられた恐ろしい現実 156
DATA 図3−1「地球の生態系のなかの人口と資本」

 
図3−2「世界の穀物生産量」
図3−3「各国の穀物収穫量」
図3−4「将来の農地の可能性」
図3−5「淡水資源」
図3−6「アメリカの取水量」
図3−7「残っている原生林」
図3−8「熱帯林消失のいくつかの可能性」
図3−9「世界の木材消費量」
図3−10「世界のエネルギー使用」
表3−1「石油、天然ガス、石炭の年間生産量、可採年数、資源の寿命」
図3−11「アメリカの石油生産量と消費量」
図3−12「地球全体の石油生産量」
図3−13「今後の世界のガス枯渇の可能性」
図3−14「天然ガスの消費量の成長を維持するために必要な発見量」
図3−15「風力発電と太陽光発電の発電コスト」
図3−16「世界に5つの重要な金属の消費量」
図3−17「世界の鉄鋼消費量」
表3−2「8つの金属の確認された埋蔵の寿命」
図3−18「アメリカで採掘された銅鉱石の品位低下」
図3−19「鉱石の枯渇とその生産から出る鉱滓」
図3−20「人体と環境の汚染の減少」
図3−21「大気汚染物質の動向」
図3−22「汚染された水中の酸素濃度」
図3−23「地球の温室効果ガス濃度」
図3−24「地球の気温の上昇」
図3−25「天候関連の災害による世界の経済損失」
図3−26「過去16万年の温室効果ガスと地球の気温」
表3−3「人口、豊かさ、技術の環境影響」
第4章 成長のダイナミクスを知るワールド3の特徴
  「現実の世界」をモデル化する 164
地球の行動パターンを理解する 173
ワールド3の構造 180
成長するシステムの「限界」と「限界なし」 188
「現実の世界」で起こるさまざまな遅れ 199
行き過ぎて振り子が振れる 207
行き過ぎて崩壊する 209
2つの可能なシナリオ 213
なぜ、行き過ぎて崩壊するのか? 221
DATA 図4−1「栄養摂取量と期待寿命」

 
図4−2「新しい農地の開発コスト」
図4−3「人口が扶養力に近づく際のいくつかのモード」
図4−4「人口と資本の成長を支配するフィードバック・ループ」
図4−5「人口・資本・農業・汚染のフィードバック・ループ」
図4−6「人口・資本・サービス・資源のフィードバック・ループ」
図4−7「鉱石から純度の高い金属をつくり出すために必要なエネルギー」
図4−8「シナリオ0−限界をなくせば、無限に成長する」
図4−9「ワールド3モデルのとりうる4つの行動パターンの構造的な因果関係」
図4−10「土壌殺菌剤1、2−DCPの地下水へのゆっくりとした浸透」
図4−11「シナリオ1−参照シミュレーション」
図4−12「シナリオ2−再生不可能な資源がより豊富にあった場合」
第5章 オゾン層の物語に学ぶ限界を超えてから引き返す知恵
  成長−世界で最も役に立つ化合物 231
限界−オゾン層の破壊 233
オゾン層破壊の最初のシグナル 236
遅れ−抵抗する産業界 238
限界を超えた地球−オゾンホールの発見 240
国際政治に突きつけられた「動かぬ証拠」 245
オゾン層を守れ 252
オゾン層の物語から得られる教訓 254
DATA 図5−1「CFCの世界生産量」

 
図5−2「大気による紫外線の吸収」
図5−3「CFCはどのように成層圏のオゾンを破壊するか」
図5−4「南極ハレー湾でのオゾンの測定結果」
図5−5「反応性塩素の増加と南極のオゾン量の減少」
図5−6「CFC放出による成層圏の無機塩素と臭素の濃度予測」
第6章 技術と市場は行き過ぎに対応できるのか
  「現実の世界」における技術と市場 264
技術の力で限界を引き延ばすことはできるか 269
「現実の世界」のシナリオの限界 281
なぜ、技術や市場だけでは行き過ぎを回避できないのか 283
市場の不完全性の1例−石油市場の変動 288
そして漁場の崩壊の歴史 292
DATA 図6−1「シナリオ3−入手可能な再生不可能な資源がより多く、汚染除去技術がある場合」  
表6−1「ワールド3における残留性汚染の排出に対する技術の影響」
図6−2「シナリオ4−入手可能な再生不可能な資源がより多く、汚染除去と土地の収穫率改善の技術がある場合」
図6−3「シナリオ5−入手可能な再生不可能な資源がより多く、汚染除去、土地の収穫率改善、そして土地浸食軽減の技術がある場合」
図6−4「シナリオ6−入手可能な再生不可能な資源がより多く、汚染除去、土地の収穫率改善、土地浸食軽減、そして資源の効率改善の技術がある場合」
図6−5「汚染物質削減の非線型費用曲線」
図6−6「OPECの石油生産設備の稼働率と世界の石油価格」
図6−7「世界の養殖以外の漁獲高」
図6−8「クロマグロの個体数の減少」
第7章 持続可能なシステムへ思考と行動をどう変えるか
  人口増加のシミュレーションで考える 306
環境への負荷を減らす成長の抑制と技術の改善 312
20年という時間がもたらす違い 317
持続可能な物質消費のレベル 320
持続可能な社会をどうつくるか 324
DATA 図7−1「シナリオ7−世界が2002年から人口を安定させるという目標を採り入れた場合」

 
図7−2「シナリオ8−世界が2002年から人口と工業生産を安定させるという目標を採り入れた場合」
図7−3「シナリオ9−世界が2002年から人口と工業生産を安定させるという目標を採り入れ、かつ、汚染、資源、農業に関する技術を加えた場合」
図7−4「シナリオ10−シナリオ9の持続可能な社会をつくる政策を20年前の1982年に導入した場合」
第8章 いま、私たちができること持続可能性への5つのツール
  農業革命と産業革命の歴史に学ぶ 339
次なる革命−持続可能性革命の必然性 343
ビジョンを描くこと 347
ネットワークをつくること 351
真実を語ること 353
学ぶこと 357
慈しむこと 359
付章1 ワールド3からワールド3−03への変換 365
付章2 生活の豊かさ指数と人類のエコロジカル・フットプリント 370
原注 397
索引 403
訳者あとがき



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