エントロピーの法則

目次


著者の言葉 5
訳者まえがき 8
序章 地球温暖化を防ぐ英知
     
−人類が初めて直面した進歩≠ノ対するブレーキ
17
(1) 温室世界への道は必至か
 =炭酸ガス・フロンガス・酸性雨、あまりに多い未知数
19
(2) 東西両陣営が共通して直面する危機
 =科学万能の二十世紀は、まさに終焉を迎えつつある
28
1章 「エントロピーの法則」とは何か
     
−現代世界の混迷は、この法則の無視から開始された
39
(1) ニュートン的世界観の問題点
 =人類の新たなる飛躍を阻害するものは何か
41
(2) エントロピーの法則
 =その物理学的意味と社会への影響力
50
2章 人間は、何を信じて生きてきたか
     
−ギリシャから現代まで、西洋思想の歴史的考察と問題点
63
(1) 世界観は、どのように変遷したか
 =ギリシャ時代、中世、近代は何をもって区別されるか
65
(2) 機械的世界観の構築者たち
 =デカルト、ニュートンらの現代的意義を再検討する
76
(3) エントロピーと宇宙の関係
 =この法則の支配を免れるものは存在しない
92
3章 テクノロジーの実体を明かす
     
−技術革新により、人類は何を得、何を失ったか
107
(1) 歴史はエネルギー≠ナ創られる
 =エネルギーの交代劇は、巨大な社会変化をもたらす
109
(2) テクノロジーの外部費用
 =技術は進歩しても、エネルギー事情が好転しない理由
127
(3) 社会制度の発展とエネルギー
 =文明・文化の興亡と密接に関わるエントロピー
134
(4) 慢性化したエネルギー危機の恐怖
 =エネルギー超多消費国・アメリカの悲劇は救えるか
143
4章 エントロピーの経済学
     
−先進工業国社会の矛盾を排除するための指標
159
(1) 経済学の根本に流れる法則
 =近代経済学、マルクス経済学がともに犯した重大な過ち
161
(2) 崩壊へと前進≠キるアメリカ経済の現実
 =高まるエントロピーの増大に何一つ手は打たれていない
181
5章 新たなる世界観の確立
     
−いま地球は、人類にどんな未来を要請しているのか
219
(1) 新たなる世界を支える経済理論
 =新エネルギー事情のもとで富の再配分≠ヘどうあるべきか
221
(2) 太陽エネルギー時代の基本観察
 =エネルギーの大転換にあたって、人類はどんな覚悟をすべきか
233
(3) 新時代の社会制度とその価値観
 =ソフトウェア時代の到来で、人間の喜びはどう変わるか
256
(4) 科学・教育・宗教は、どう変わるか
 =これまでの常識≠ヘ、どんな変換を迫られているのか
273
(5) 新たなる文明の到来
 =転機を乗り越えた人類に、何が保証されるか
293
新版のための「あとがき」=エントロピーの七大原理 302
訳者あとがき 308