大垣眞一郎(監修)(財)河川環境管理財団(編)(2005):河川と栄養塩類−管理に向けての提言.技報堂出版、179p.



目次

1.河川水質環境における栄養塩類
 1.1 栄養塩類問題に対する取組みの現況
 1.2 河川の栄養塩類に関わる諸現象
  1.2.1 有機汚濁
  1.2.2 貧酸素化、pHの上昇
  1.2.3 植物種、現存量変化
  1.2.4 自浄作用への影響
  1.2.5 硝化による酸素消費
  1.2.6 アンモニアの毒性
  1.2.7 亜酸化窒素の生成と地球温暖化
 参考文献

2.データから見る日本の河川中の栄養塩類の動向
 2.1 全国河川の現況と推移

  2.1.1 窒素、リンのデータ
   (1)平常時河川水
   (2)降雨時の河川水
   (3)地下水
   (4)山林、農地、市街地からの流出
   (5)雨水
  2.1.2 窒素濃度、リン濃度の現況と推移
   (1)全窒素、全リンの現況と近年の推移
   (2)窒素、リン濃度の1950年頃、1980年頃および1995年頃の比較
  2.1.3 ケイ酸濃度
 2.2 栄養塩類濃度に対する影響因子
  2.2.1 降雨水
  2.2.2 肥料
  2.2.3 畜産
  2.2.4 洗剤
  2.2.5 窒素、リンの物質収支
 2.3 日本における基準等
  2.3.1 環境基準と排水基準
  2.3.2 農業用水基準、水産用水基準
  2.3.3 湖沼における規制と管理
 2.4 ケーススタディ1:多摩川
  2.4.1 概説
  2.4.2 窒素、リン
   (1)窒素
   (2)リン
   (3)窒素/リン比
   (4)有機物、DO
  2.4.3 水質特性とその要因
   (1)し尿処理施設による汚水処理
   (2)下水道処理の普及
 2.5 ケーススタディ2:損斐川
  2.5.1 概説
  2.5.2 窒素、リン
   (1)窒素
   (2)リン
   (3)窒素/リン比
   (4)有機物、DO
  2.5.3 水質特性とその要因
   (1)福岡大橋の水質値の上昇
   (2)下水処理場からの放流水の割合
   (3)上流域における全窒素の上昇
 参考文献

3.欧州の栄養塩類汚染の動向と欧米の将来対策
 3.1 欧州の河川における富栄養化状況

  3.1.1 河川の富栄養化の判定基準と評価
  3.1.2 pHとDOデータを利用した評価方法
  3.1.3 硝酸性窒素による汚染状況
  3.1.4 リンによる汚染状況
  3.1.5 欧州と日本の栄養塩類濃度比較
 3.2 欧州における栄養塩類の管理
  3.2.1 統合的な水環境管理の動向
   (1)水質管理のための法制度
   (2)栄養塩類に関する基準
  3.2.2 Water Framework Directive(WFD)について
  3.2.3 Urban Waste Water Directiveについて
  3.2.4 Nitrates Directiveについて
 3.3 米国における栄養塩類の管理
  3.3.1 栄養塩類の判断基準の技術指針づくり
  3.3.2 米国の判断基準と水質基準
  3.3.3 定量的判断基準と定性的判断基準
  3.3.4 判断基準の設定プロセス
   (1)水質項目の必要性と水質目標の定義
   (2)河川の分類
   (3)モニタリング項目の選択
   (4)サンプリング計画の設計
   (5)データの収集とデータベースの構築
   (6)データの分析
   (7)参照状態とデータ分析に基づく判断基準の検討
   (8)栄養塩類の管理施策の展開
   (9)モニタリングと判断基準の妥当性の再評価
  3.3.5 まとめ

4.栄養塩類に関する現象と課題
 4.1 河川の中での窒素、リンに関わる現象と解析

  4.1.1 窒素、リンと生態系
  4.1.2 付着藻類
   (1)河川の汚濁と藻類
   (2)藻類の増殖と栄養塩類
   (3)付着藻類と窒素濃度、リン濃度との関係
   (4)水環境の保全における珪藻類の適正な量と種類
  4.1.3 大型植物
   (1)大型植物を介した窒素、リンおよび有機物の循環、収支の形態
    a.抽水植物
    b.沈水植物
   (2)河川中の窒素、リン濃度と大型植物との関係
  4.1.4 高次生態系−高次栄養段階生物の栄養塩類および有機物生産
 4.2 河川における下水由来の窒素、リンの影響と解析
  4.2.1 日本の下水処理の実態
   (1)下水負荷量
   (2)下水の処理方式と排出負荷量の変遷
   (3)集中処理方式
   (4)個別処理方式
  4.2.2 下水処理水からの窒素、リン負荷
   (1)小型浄化槽
   (2)下水処理場および農村集落排水処理施設
   (3)合流式下水道越流水
  4.2.3 河川に対する下水処理水負荷の影響の実態例
   (1)概説
   (2)鶴見川
   (3)淀川
    a.概要
    b.流域の概況
    c.水質変化の概況
  4.2.4 下水処理由来の窒素の形態とその課題
   (1)概説
   (2)BODの定義とN-BODの意味
   (3)実河川での硝化作用の影響
   (4)N-BODの測定上の問題点
   (5)水質指標としての問題点
   (6)まとめ
 4.3 窒素、リンの流出・運搬機構
  4.3.1 雨水の窒素濃度、リン濃度
  4.3.2 森林域からの窒素、リンの流出機構
  4.3.3 農耕地からの窒素、リンの流出機構
  4.3.4 市街地からの窒素、リンの流出機構
  4.3.5 窒素、リンの輸送(取込み、硝化・脱窒、溶出、剥離)機構
   (1)取込み
   (2)硝化、脱窒
   (3)溶出
   (4)剥離
 4.4 河川水における窒素、リン管理の必要性
  4.4.1 欧米における栄養塩類管理状況の精査の必要性
  4.4.2 既存水質モニタリングデータの総合的な活用
  4.4.3 河川における栄養塩類濃度レベルの評価のあり方
  4.4.4 評価に必要な判断基準と管理のための目標設定
  4.4.5 河川区間や河川流域タイプによる類型化
  4.4.6 栄養塩類管理のための河川水質モニタリング
  4.4.7 流域管理の中での窒素、リン管理の方向性
  4.4.8 流域水環境情報のプラットフォームづくり
 参考文献

5.河川水質管理への提言
 5.1 河川水質管理における栄養塩類の捉え方
 5.2 河川生態系の再生のための栄養塩類濃度管理の必要性
 5.3 河川水質管理に向けた栄養塩類発生源対策のあり方

索引
欧文索引


5.河川水質管理への提言
 5.1 河川水質管理における栄養塩類の捉え方

 5.2 河川生態系の再生のための栄養塩類濃度管理の必要性

 5.3 河川水質管理に向けた栄養塩類発生源対策のあり方


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